茨城県北部で唯一の乳癌学会認定施設、内分泌外科学会認定施設として、専門医を中心として診断、治療を行っています。
乳腺疾患に関しては、受診当日に可能な限り、超音波検査、マンモグラフィ、必要に応じて針生検等を施行し、診療結果を説明するようにしています。
乳腺外来は完全予約制です。乳房のしこり、異常乳頭分泌などの症状のある方、乳がん検診にて要精密検査となった方、および他医療機関より紹介された方を対象としております。受診を希望される方は事前に電話または外科外来窓口での予約をお願いいたします。
自覚症状のない乳がん検診目的の方は、市町村の検診または人間ドックなどの検診を受けていただきますよう、よろしくお願いいたします。日立総合健診センター 乳がん検診
乳がん治療は、手術、放射線治療、薬物療法(ホルモン剤、抗がん剤、分子標的薬剤、免疫チェックポイント阻害剤)などを、病状やがんの性質等に応じて組み合わせる集学的かつオーダーメイド治療を行っております。形成外科の協力のもと乳房再建手術にも対応しております。
また、退院後の生活を重視し、リンパ浮腫外来や乳がん患者会、がんピアサポート相談なども備えております。
甲状腺、副甲状腺疾患に関しては、完全紹介予約制です。手術が必要な甲状腺、副甲状腺疾患に積極的に対応しております。
(外来)
2023年の外来患者数は11,829名(一日平均48名)、外来初診患者数は619名(月平均45名)でした。
乳がんに対する外来化学療法(抗がん剤治療)は年間1,415件でした。
(入院)
2023年の入院患者延べ人数は328名、入院手術数は305件でした。
過去6年間の主な手術実績を表にしました。
年度 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 |
---|---|---|---|---|---|---|
乳がん |
197 |
213 |
231 |
216 |
240 |
239 |
うち乳房温存 |
126 |
125 |
133 |
112 |
122 |
109 |
うち乳房切除 |
71 |
88 |
98 |
101 |
118 |
130 |
うち同時再建 |
13 |
8 |
8 |
13 |
10 |
6 |
乳房良性腫瘍 |
14 |
18 |
13 |
22 |
16 |
18 |
甲状腺がん |
21 |
19 |
29 |
26 |
19 |
24 |
甲状腺良性病変 |
13 |
17 |
8 |
12 |
18 |
15 |
バセドウ病 |
5 |
4 |
6 |
2 |
6 |
6 |
副甲状腺機能亢進症 |
5 |
6 |
4 |
12 |
10 |
7 |
伊藤 吾子 (副院長)
1997年筑波大学医学専門学群卒。神奈川県出身。日本外科学会指導医、日本乳癌学会指導医、日本超音波医学会指導医、日本内分泌外科学会専門医、日本乳がん検診精度管理中央機構マンモグラフィ読影医、日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会認定医、日本乳癌検診学会評議員、日本超音波医学会代議員、乳腺甲状腺超音波医学会評議委員。
三島 英行 (主任医長)
1998年弘前大学医学部卒。茨城県出身。卒後、筑波大学乳腺甲状腺内分泌外科。日本外科学会専門医、日本乳癌学会認定医、日本乳がん検診精度管理中央機構マンモグラフィ読影医、日本内視鏡外科学会認定医。
林 優花 (医員)
2019年筑波大学医学群卒。日本乳がん検診精度管理中央機構マンモグラフィ読影医。茨城県立中央病院、筑波大学附属病院を経て2023年4月より当院勤務。
大谷 光 (医員)
2021年筑波大学医学群卒。日本乳がん検診精度管理中央機構マンモグラフィ読影医。筑波大学附属病院を経て2024年4月より当院勤務。
原 尚人 (非常勤)
1984年筑波大学医学専門学群卒。筑波大学乳腺甲状腺内分泌外科教授。
日本外科学会指導医、日本内分泌外科学会指導医、理事長。
白谷 理恵 (非常勤)
2017年筑波大学医学群卒。日本外科学会専門医、日本乳癌学会専門医、日本乳がん検診精度管理中央機構マンモグラフィ読影医。