茨城県地域がんセンター、茨城県肝疾患相談支援センターに指定され、がんを含めた多くの疾患を診療しています。消化器系悪性腫瘍に対し、手術以外の化学療法、放射線療法、栄養療法を含む緩和療法を主に行なっています。食道がんに対しては術前化学療法や、手術非適応の場合は根治的放射線化学療法を行い、切除不能や再発した食道がん・胃がん、大腸がん、小腸がん、膵がん、胆道がんに対しては化学療法を標準的な方法を用いて行なっています(最近では化学療法センターでの外来治療が増えています)。肝がんに対しては、経皮的ラジオ波焼灼療法や肝動脈塞栓術、分子標的治療薬、さらには放射線治療を病態に応じて選択して行なっています。その他の消化器系悪性腫瘍の方に対しても、より長くかつ快適に生活できるように化学療法、がん免疫栄養療法や緩和療法を行なっています。
以下の早期がんに対しては内視鏡治療を行なっています。(1)粘膜に限局した食道がん(粘膜筋板に浸潤したものを除く)(2)粘膜に限局した分化型胃がん、粘膜に限局した20mmまでの潰瘍を伴わない未分化型胃がんの一部(3)粘膜に限局した大腸がん(粘膜下層へ微小に浸潤したものも含む)。
吐下血・血便をきたした患者さんに対しては緊急内視鏡により診断し、同時に止血術を行ないます(胃潰瘍、十二指腸潰瘍に対してはクリッピングやAPC焼灼、HSEなどの局注、食道静脈瘤破裂に対しては結紮術、大腸憩室出血や出血性直腸潰瘍に対してはクリッピングなど)。
閉塞性黄疸に対し、可及的早期の内視鏡的減黄術を行い乳頭切開術やバルーン拡張術にて結石除去、腫瘍の場合はステント挿入を行います。
ヘリコバクター・ピロリ菌に感染した患者さんに対し、除菌治療を行なっています。内視鏡は必要ですが胃炎も除菌できるようになりました。
肝炎拠点病院としてB型・C型肝炎に対しての治療や、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患に対する治療も行っております。
その他の消化器系疾患や、腹部症状をきたした方への診断、治療、症状緩和に努めております。
また、近隣の医療機関と密接に情報交換をおこなっており、患者さんの紹介を受けたり逆紹介をさせていただいています。
鴨志田 敏郎(副院長)
1988年弘前大学医学部卒。日本内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会指導医、日本消化器内視鏡学会指導医、日本肝臓学会指導医、日本病理学会専門医、日本消化器がん検診学会がん検診総合認定医、日本ヘリコバクター学会認定医、日本栄養治療学会認定医、日本炎症性腸疾患学会IBD指導医。
平井 信二(院長付)
1981年筑波大学医学専門学群卒。日本内科学会総合内科専門医、日本消化器内視鏡学会指導医、日本消化器病学会指導医、日本消化器がん検診学会指導医、ICD、人間ドック健診指導医。
柿木 信重(主任医長)
1998年新潟大学医学部卒。日本内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会指導医、日本肝臓学会専門医。
大河原 敦(主任医長)
2003年獨協医科大学医学部卒。獨協医科大学越谷病院 救急医療科 初期研修医。2005年4月より救急医療科医師。2006年4月より当院勤務。日本内科学会総合内科専門医、日本救急医学会専門医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会指導医。
大河原 悠(主任医長)
2005年獨協医科大学医学部卒。獨協医科大学越谷病院初期研修医、2007年より当院勤務。日本内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会指導医、日本緩和医療学会認定医。緩和ケア科兼任。
浜野 由花子(主任医長)
2009年新潟大学医学部卒。筑波大学附属病院初期研修医、同院消化器内科後期研修医を経て2019年から当院勤務。医学博士。日本内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会指導医、日本消化器内視鏡学会指導医、日本肝臓学会専門医、日本超音波医学会超音波専門医。
山口 雄司(医長)
2013年昭和大学医学部卒。筑波メディカルセンター初期臨床研修、2018年4月より当院勤務。日本内科学会認定内科医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本肝臓学会専門医。
山本 麻路(医員)
2018年富山大医学部卒。君津中央病院初期臨床研修、2022年より当院勤務。日本専門医機構認定内科専門医、日本抗加齢医学会専門医。
石川 雄大(医員)
2019年東京大学医学部卒。藤枝市立総合病院初期臨床研修、2023年より当院勤務。
小川 万里(医員)
2020年東京大学医学部卒。東京逓信病院初期臨床研修、2023年より当院勤務。
鈴木 聡(医員)
2020年秋田大学医学部卒。茨城県立中央病院初期臨床研修、2024年より当院勤務。
照屋 善斗(医員)
2020年山梨大学医学部卒。東京逓信病院初期臨床研修、2022年より当院勤務。
高橋 奎胡(医員)
2021年山梨大学医学部卒。公立学校共済関東中央病院初期臨床研修、2023年より当院勤務。
中里 遼太郎(医員)
2022年浜松医科大学卒。JR東京総合病院初期臨床研修、2024年より当院勤務。
現在外来の新患受け入れについては完全紹介予約制をとっておりますが、急患対応が必要な場合は迅速に対応させていただきます。他院からのご紹介の場合は、ぜひ紹介状と資料を借りてきていただけると幸いです。
また、当科の治療方針以外にも他の病院のセカンドオピニオンをおききになりたい場合、遠慮なく言っていただければ、遅滞なく紹介状を書き、資料をお貸しいたします。