近年、食生活の欧米化などにより我が国における乳がん患者は増加傾向にあります。現在、年間5万人の日本人女性が乳がんと診断されており、女性のがん罹患者数の第1位です。16人に1人が一生涯のうちに乳がんに罹患するとされています。また、40-60代の比較的若い年代に多いがんであることも特徴です。自己検診や視触診では見つけにくい小さな乳がんを発見するため、以下の画像検査による乳がん検診を行っております。
当院ではいずれの検査も資格を持った女性技師が行っており、専門医により結果判定されています。
マンモグラフィ検査
乳房をはさんで行うX線検査です。腫瘍(しこり)や乳腺のゆがみの他、超音波では見つけにくい石灰化がよくわかる検査です。心臓ペースメーカー、除細動器を挿入されている方、豊胸術後の方は受けられない場合がありますので、事前に申告してください。
厚生労働省は40歳以上の女性に2年に1度の検査を推奨しています。
超音波検査
超音波(エコー)を用いて乳房内の病変を調べます。数ミリ程度の小さな腫瘍(しこり)を見つけることも可能で、腫瘍の性状がわかりやすい検査です。当院では病変の血流を調べるカラードプラや、硬さを調べるエラストグラフィといった機能の搭載された超音波機器を使用し、精度の高い検診を行っております。また、マンモグラフィ(X線検査)と違って放射線被曝がないため、繰り返し検査が可能で、妊娠中の方でも受けられます。