指静脈認証による迅速・確実なログオンで新住民情報システムの利便性とセキュリティを両立
新システムへの移行にともない、ログ管理機能も大幅に強化されました。指静脈認証と業務システムのログをひも付けることで、「いつ、だれが、どのような業務を行ったか」の操作履歴が詳細にトレースできるようになったのです。
「従来の指紋認証では、最初に端末を立ち上げた職員が特定できるだけで、その後複数の職員が端末を操作しても個人単位での認証がとれないという課題がありました。その点、新システムでは単にユーザーが切り替わった時間だけでなく、作業内容まで把握できるため、住民からの問い合わせ対応がスムーズに行えるようになりました。また、職員のセキュリティ意識向上にも大いに役立っています」(山田氏)。
さらに、情報課の管理負担軽減に寄与しているのが、指静脈情報の運用管理の容易さです。
「職員一人あたり3本の指静脈情報を登録しましたが、作業が非常にスムーズに行えるのに驚きました。e-ADWORLD2用のパスワードも指静脈認証で自動入力されるので、以前のようにパスワードを忘れた職員からの問い合わせなどに対応する手間もありません。人事異動の際にも管理用アプリケーションから設定を変えるだけで済むため、今後も運用負担を最小化できると考えています」(大矢氏)。