指静脈認証による迅速・確実なログオンで新住民情報システムの利便性とセキュリティを両立
「メインフレームの時代から、当市では専用端末のログオンに指紋認証を採用していました。しかし、指先が乾燥しやすい時期には認証に失敗するケースが多く、装置そのもののレスポンスも悪いため、しだいに業務に支障をきたすようになってきました。また、装置に直接指が触れることに抵抗感を覚える職員も少なくありませんでした。
そこで、さまざまな生体認証システムを調査した結果、利便性と高セキュリティを両立できる指静脈認証が最適であると判断したのです」(水野氏)。
日立が開発した指静脈認証システムは、数ある生体認証の中でも認証精度の高さとスピード、装置に軽く指をかざすだけという操作性のよさ、さらには装置がコンパクトで置き場所をとらないなどの特長から、金融機関ATMや企業のPCログオン、重要施設への入退室管理などで多数の採用実績を誇っています。
瀬戸市では2010年1月のe-ADWORLD2本稼働に際し、庁内にある約260台のPCそれぞれに指静脈認証装置を導入。Active Directoryと連携したシングルサインオンの採用により、個人用の職員端末では業務ポータルの起動時に装置に指をかざすだけで、ID/パスワードを入力しなくても確実に本人確認が行えるシンプルな操作性を実現しました。
小型で使いやすく、スピーディな認証を実現する
指静脈認証装置
また、操作する職員が頻繁に入れ替わる窓口共通端末では、毎回ログオン画面に戻らなくても、業務ポータル上の機能ボタンをクリックするたび、指静脈で本人確認が行えるe-ADWORLD2ならではのユーザーインターフェースを採用。
認証精度やスピードが大幅にアップしただけでなく、窓口共通端末における担当者切り替え時のストレスも解消されたことで、「業務効率の向上に加え、お客さまを待たせてしまう心配もなくなりました」と水野氏は喜びます。