指静脈認証による迅速・確実なログオンで新住民情報システムの利便性とセキュリティを両立
新住民情報システムを導入した瀬戸市役所
住民サービスの向上に向けた自治体業務の全体最適化を図るため、瀬戸市は2006年11月、メインフレームで構築されていた基幹システムのオープン化プロジェクトをスタート。導入スピードの速さと法改正に強いパッケージシステムの導入を前提に、各主管課の職員も参加した総合評価方式でシステム選定を行った結果、株式会社 日立情報システムズ(以下、日立情報)が提供する電子自治体ソリューション「e-ADWORLD2」が新たな住民情報システムに選ばれました。
その理由を行政経営部情報課 課長の山田 真司氏は、「総合窓口を意識した各業務間連携のしやすさと、優れた操作性を高く評価したからです」と語ります。
また、e-ADWORLD2を選定したもう一つの評価ポイントが「指静脈認証システムとの親和性の高さだった」と補足するのは行政経営部 情報課 課長補佐の大矢 敬裕氏。
新システムのRFP(提案依頼書)ではあらかじめ、窓口共通端末や職員端末へのログオンを指静脈認証で行うことが調達要件に含まれていました。この点でも、指静脈認証をログオン用セキュリティの標準機能としてサポートしていたe-ADWORLD2が、連携ツールを別途開発しなければならない他社に対し、コストメリットや連携性の高さが評価されました。
瀬戸市はどうして指静脈認証に当初から強いこだわりを持っていたのでしょうか。その問いに、行政経営部 情報課 情報システム係 係長の水野 守氏は「認証の正確さと速さ、生体内部の情報を利用するため偽造が難しいことなどを総合的に評価したからです」と説明します。