2021年2月8日(月)
エコ村のスタッフが、秦野市立上小学校で理科の出前授業を実施しました。上小学校へは3回目の訪問になります。
担当する出前授業の内容は、小学4年生の理科授業「冬の生き物」の単元の1時限で、「冬の動物の暮らし」と「冬の樹木の状態」についての説明です。毎回同じ内容ですが児童は変わるので反応がそのときで違います。
教室に持ち込んだ昆虫の標本
エコ村で採取した落葉樹の枝
エコ村で採取した常緑樹の枝
出前授業は児童たちが普段使っている教室ではなく理科室での授業となります。休み時間で教材の準備をするのですが、理科室に移動してきた4年生の児童たちは入口の近くの机の上に置いたエコ村から持参した昆虫の標本とカブトムシの幼虫に興味深々で、早速観察していました。
授業前、カブトムシの幼虫に興味深々
授業のはじめにはエコ村がどのような場所か、どのような生き物が生息しているのかをスライドを使って簡単に紹介しました。また、当日の朝のエコ村の様子の映像も見てもらいました。
授業の始まり
エコ村の気候の説明
エコ村の冬景色
そして単元のメインである「冬の動物の暮らし」では、「活動する」「冬眠する」「形を変える」の3種類を取りあげました。
「活動する」については、姿が見えなくても、その動物の足跡やフンの痕跡でその場にいることがわかる印として「フィールドサイン」という言葉を覚えてもらいました。また「冬眠する」についてはシマリス、「形を変える」としてはカブトムシの過ごし方を学びました。
シマリスの冬眠については、活動期と冬眠期の体温や心拍数などの体の状態について、児童たちに問いかけ、予想したことを積極的に発言してもらいました。
シマリスの活動期と冬眠期の体の比較
そして「冬の樹木の状態」については、「常緑樹」と「落葉樹」についてを学びました。児童たちは漢字を見てパッと意味を理解することができていました。
実際に、エコ村にある常緑樹と落葉樹の枝を数日前に採取して、標本として教室に持ち込みました。常緑樹は、スギ、アオキ、ニッケイ、マツ、ヤブツバキなど緑の葉っぱが付いた枝、落葉樹はヤマザクラ、ウメ、エノキ、クヌギなどの枝だけの状態を実際に児童に見てもらいました。常緑樹では、ニッケイの葉のにおいを確認したり、落葉樹のクヌギにつぼみが付いていることに気が付いた児童が、準備した電子拡大鏡でつぼみを観察していました。
常緑樹はニッケイの葉っぱの香りを確認
落葉樹は電子拡大鏡で枝のつぼみを観察
落葉樹には枯れ葉やつぼみが付いている枝がありました
最後のまとめは担任の先生にバトンタッチ
後日、児童から「楽しい授業だった」との感想があったそうです。
今後もこのような取り組みに協力していきます。
※この取り組みは文部科学省が推進するコミュニティ・スクールを実行する秦野市立上小学校から日立の神奈川事業所OB団体(ハイエンス神奈川)への協力要請を受けて実施したもので、それにエコ村が協力しました。
※今回はコロナ禍であり実施可否を小学校とハイエンス神奈川で協議し、小規模校であることからコロナ対策を万全に行うことでの実施となりました。