海洋保全は、私たちが安全で快適な生活できるようにするとともに海洋が持っている多様な生物や資源の恩恵を後世に繋ぐために、現在の海の自然を維持することです。具体的には、物質循環の適切な保持、生態系の健全な状態、有害物質の影響を最小限に抑えること、健全な海洋性レクリエーションの場としての機能を有することです。
現在、海洋保全の大きな課題の一つとして「海洋プラスチックごみ問題」があげられます。いま私たちにできることとして プラスチックごみを少しでも減らすことに取り組んでいきます。
大量のプラスチックごみが海で暮らす生き物を脅かしており、 2050年には海のプラスチックごみは魚の量を上回ると予測されています。2019年に打ち上げられたクジラの胃の中から大量のプラスチックごみが見つかったという報告がありました。クジラだけではなく、海で暮らすさまざまな生き物が餌と間違えて食べてしまったり、体にまとわりつくことで命を落とすことがあります。原因として、陸でつくられたプラスチック製品が屋外で放置されると、雨や風によって河川に入り、海に流れ出ることも一つの要因と考えられています。海に流れ出たプラスチックが波や潮流、紫外線などで粉砕されてマイクロプラスチックとなります。マイクロプラスチックはこれ以上分解されることはなく海に漂うことになります。
私たちはプラスチックの3Rを考えながら、プラスチックと賢く付き合うことやプラスチック以外の代替品がある場合はそれを利用することです。またひとりひとりが、ゴミを減らすような行動をとることが大切です。
これらの現状を従業員に知ってもらうための啓発活動として、海洋プラスチック問題を知ってもらうための海岸清掃のイベントを企画し、少しでもマイクロプラが減るように働きかけていきます。
山から湧き出た水や降った雨が川となり海へと流れ出ます。統計によれば、海に流れるごみの7〜8割は街から出たゴミが水路や川に流れ出て海にたどり着くとのデータがあります。海洋プラスチックごみ対策としては、街や河川清掃も重要な取り組みのひとつです。
現在の拠点事業所周辺や近くの河川の保全と清掃を進めていくことが大切だと考えています。