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Hitachi

事例紹介:指静脈認証プリントシステム

紙文書からの情報漏えい防止と印刷コストの削減に。内部統制やコンプライアンスの徹底を推進する強固なセキュリティ対策

製品概要

プリント環境に潜むセキュリティリスク

日本における情報漏えい事故の7割は紙媒体経由で発生しています(*1)。オフィス内の複合機やプリンタには「出力した文書がなくなる。誰かに持ち去られる。第三者にのぞき見される」といったリスクが常につきまとっています。このため、日常的にお客さま情報や個人情報、機密情報などが印刷される紙文書へのセキュリティ強化は、内部統制やコンプライアンスの観点から、最も効果的な情報漏えい対策になると言えるでしょう。

また、印刷コストの削減も、企業や組織経営における重要な課題の一つです。これまで見逃していたミスプリントや不必要な印刷を抑えれば、印刷コストは確実に下がり、環境配慮にも貢献します。

こうした「印刷物の紛失や置き忘れ」「印刷コストの削減」といった課題をトータルに解決するために日立が開発したのが、ユーザーの厳格な本人認証を行ってから印刷を行う「指静脈認証プリントシステム」です。

*1
出典 : NPO日本ネットワークセキュリティ協会 2009年情報セキュリティインシデントに関する調査報告書

なりすましを防止しながら印刷コストも削減

日立が開発した「指静脈認証技術」は、体内の血流パターンから照合画像を作るため、偽造や改ざんがきわめて困難です。従来のプリンタ・セキュリティに使われていたICカードやパスワードのように、貸し借りによるなりすましや、紛失・忘却の心配、カード発行やパスワード管理などの運用負担もなく、指1本でスピーディかつ高精度に本人認証が行えます。

指静脈認証プリントシステムは、使い方も非常にシンプルです。自席のPCから従来どおりに印刷指示を出した後、プリンタにアドオンされた認証装置に指をかざし、必要な印刷ジョブを選べば、その場で本人だけが印刷物を出力でき、持ち去りやのぞき見の危険性を抜本的に解決します。特定のプリンタだけでなく、オフィス内で空いている、任意のプリンタからも出力できるほか(*2)、支社で印刷指示を出した後、離れた本社のプリンタで出力することも可能なため、機密文書を持ち歩いて紛失してしまうリスクもなくなります。

複数の印刷ジョブを一度にまとめて印刷できるほか、ミスに気づいたり不必要になった場合は個別にキャンセルすることも可能。印刷指示を出したまま一定時間が経過すると自動的に削除する機能や、「誰が・いつ・どの文書を印刷したか」を検索・参照するログ機能も備えており、印刷コストのトータルな削減にも大きな効果を発揮します。

*2
プリンタ利用環境によって一部制限があります

[イメージ]指静脈認証プリントとは

既存の出力機器をそのまま活用できるマルチベンダー対応

指静脈認証プリントシステムはマルチベンダー対応で、お客さまのプリンタ環境を選びません。既存の複合機やプリンタをそのまま利用でき、印刷ドライバも各ベンダー純正のものを利用します。指静脈認証サーバとプリントサーバ、各プリント機器にアドオンする操作端末や指静脈認証装置などを追加するだけで、すぐに利用していただくことができます。

企業や官公庁・自治体での活用のほか、センシティブな個人情報を取り扱う医療機関、情報管理と内部統制を徹底させたい金融機関などで、幅広くご活用いただけます。

特記事項

  • 2011年2月 株式会社 日立製作所 情報・通信システム社発行情報誌「はいたっく」(日立インターメディックス株式会社印刷)掲載
  • 本事例中に記載の内容は初掲載当時のものであり、変更されている可能性もあります。詳細はお問い合わせください。
  • 弊社における適用事例であり、すべてのお客さまについて同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
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