XDM/RD E2では、高負荷業務に対応できるように、各種オプション製品をご用意しております。
複数のノード(XDM/RD E2システム)で構成されているシステムでは、通常、表の参照・更新は、一つのXDM/RD E2システムで処理しています(これをDB管理ノードと呼び、DB管理ノード以外のXDM/RD E2システムをAP起動ノードと呼びます)。他のXDM/RD E2システムのUAPから表へアクセスする場合は、DB管理ノードとの間に通信が発生します。また、複数のノードで共用している表があった場合、DB管理ノードと複数ノードとの間のシステム間通信の負荷が大きくなり、DB管理ノードの負荷も大きくなります。「XDM/RD 直接参照」を使用すると、他のXDM/RD E2システムからの表に対するアクセスであっても、DB管理ノードを介さないで直接参照・更新することができ、通信の負荷を軽減できます。
既存の分散データベース環境では、複数ノード間での表の横分割はできません。このため、あるノードで、両方のノードにある表にアクセスするUAPを利用していて、他方のノードでも利用したい場合には、表名の変更など、UAPの変更が必要でした。ノード追加などのシステム拡張時には、同じ処理をする場合であっても、新しいノード用のUAPを開発する必要がありました。「XDM/RD 分散DB表分割」を使用すると、分散データベース間での表の横分割を実現します。これにより、両方のノードで同じ表にアクセスできるため、UAPを共用でき、開発コストを低減できます。
「XDM/RD/Staticizer1」および「WDCP/ES Staticizer」を使用しているシステムでは、WDCP/ESを使用して二重化している一方のディスク(副側データベース)だけを一時的に更新禁止の状態にし(データベース静止化)、オンライン業務を止めることなく、次のような運用ができます。
他DBMSが管理する外部の表に対応して定義した仮想の表を外部表といい、外部表に対応する表を管理する他DBMSを外部サーバと呼びます。外部表機能を使用すると、UAPからXDM/RD E2上の外部表を操作するだけで、他DBMSが管理する表のデータを、実際にアクセスする他DBMSの種類や存在位置を意識しないで参照、または更新することができます。「XDM/RD External Data Access Extension」を使用すると、外部サーバにXDM/SD E2およびADMを使用することができます。これによって、構造型データベースであるXDM/SD E2やADMをSQLインタフェースで操作することができるため、既存のXDM/SD E2およびADMの資産を有効に活用することができます。
ハード・ソフト障害や回復運用の誤りなどによりデータベースが不整合状態となった場合、オンライン業務中に突然データベース破壊を検知し業務へ多大な影響を及ぼすこととなります。「XDM/RD Database Verification」を使用すると、データベースの不整合状態を早期に検知し、業務への影響を最小限に抑えることができます。また、不整合状態の検知はXDM/RD E2を介さずに行われるため、データベースが閉塞した状態でもすべての破壊箇所を特定することができます。