XDM/RD E2は、複数サーバで処理を行う方式として「DB共用方式(SHARED DISK方式)」と「機能分散方式(SHARED NOTHING方式)」をご提供しています。
DB共用方式とは、全ノードでRDエリアを共有する方式です。他ノードにDMLの渡りが発生しないため、負荷分散が比較的容易という特長があります。
機能分散方式とは、RDエリアとそのRDエリアを管理するノードが括り付けとなる方式です。排他制御は1ノードに閉じているため、排他制御のオーバヘッドが少なく、性能のスケーラビリティが高いという特長があります。
「DB共用方式」と「機能分散方式」の違いを、次の観点でご説明します。これらの観点を考慮し、最適な方式をお選びいただけます。
- DB共用方式の場合、ノードごとにアクセス対象DBすべてのDBバッファ、VSAM資源が必要です。
- 機能分散方式の場合、自ノードが管理するRDエリアのDBバッファ、VSAM資源だけ必要です。
- 特定RDエリアへのアクセスが集中した場合、DB共用方式では、アクセス要求ノード側で処理を行うため、負荷分散の効果を期待できます。
- 逆に機能分散方式では、アクセス要求は分散されますが、RDエリア管理のノードにアクセスが集中するため、負荷分散の効果は期待できません。
- DB共用方式の場合、障害ノードからアクセス中の特定データ(ページ)に対しては、障害ノードの回復が終了するまでアクセスできません。それ以外のデータ(ページ)に対しては、アクセスできます。
- 機能分散方式の場合、障害ノードが管理するDB全体に対して、障害ノードの回復が終了するまでアクセスできません。他ノードのDBに対しては、アクセスできます。