組織間や複数人に渡って行われる業務では、情報システムの連携をSOA化することで、ビジネスプロセスの見える化・システム連携の一元管理を行えるだけでなく、業務プロセスを自動化して処理漏れや間違いを防ぎます。代表的な適用パターンを紹介します。
例えば、製造業では受注から生産指示、製造、入庫のような業務の流れが存在します。「受注」や「生産指示」など、それぞれの業務は情報システム化している場合に、その間を繋ぐ業務フローをSOA基盤で自動的に制御するのがこの形態です。
適用のメリット
業務の処理漏れの防止以外にも、業務の進捗状況が把握しやすい、業務フローのルール変更があった場合などに比較的容易に対応といった、メリットもあります。
システムとシステムを独自のインタフェースで接続していると、システム間の連携パターンは複雑化し、変更が発生した場合の改修のコストも大きくなります。
ESB(Enterprise Service Bus)をハブとして利用することで、複雑なシステム連携をESBへと統合できます。接続元システムと接続先システムの組み合わせごとにビジネスプロセスを作成し、システムを疎結合(連携するサービスに影響を与えない結合)の形で接続します。
適用のメリット
次のようなニーズがある場合に、有効な適用パターンです。
処理の基本的な流れは決まっているが、一度流れてしまった案件に対して引き戻しをしたり、または次の担当者が前の処理者に差し戻すといった、処理の順序を変更したい場合があります。対話業務フローを適用することで、このような処理の順序の変更にも対応できます。
適用のメリット
次のような非定型な業務プロセスを実現したい場合に、有効な適用パターンです。
業務プロセス連携を実現する製品として「Cosminexus 自動業務フロー」と「Cosminexus 対話業務フロー」を提供しています。