最新バージョンでは、以下のエンハンスを実施しました。
uCosminexus Service Platform - WorkCoordinatorは、日立の実績あるワークフロー技術をベースとした、高信頼なBPM・ワークフロー基盤製品です。本製品を軸として、AI-OCR(Artificial Intelligence - Optical Character Reader)やRPA(Robotic Process Automation)、ローコード開発といった分野の製品を組み合わせることにより、業務の可視化・デジタル化・オートメーション化をスピーディーに実現し、デジタルトランスフォーメーションを推進します。
uCosminexus Service Platform - WorkCoordinatorは、ワーク管理データベースが管理する案件進捗状況の更新と、業務アプリケーションによる業務データベースの更新で不整合が起きないよう、同期をとって両方のデータベースを更新することができます。
uCosminexus Service Platform - WorkCoordinatorは、ビジネスプロセスの内容や案件進捗状況などの情報をデータベースで管理しています。このデータベースの構造(テーブルやインデクス)は、システム開発者に公開されていますので、自由に参照することができます。業務データベースの内容と一緒にBIにご活用ください。
テーブル情報の可視化の例
業務手順が変更になった場合に、運用中のワークフロー定義を変更したり、現行業務手順と新業務手順を並行運用したりなど、柔軟な運用が可能です。このように状況に応じて柔軟に対応できるため、システムを段階的に成長させていくことが容易です。まず最優先される部分に導入し、実際に使用しながら、業務アプリケーションを追加・統合し、システムを拡張することができます。
ワークフロー基盤で実行される案件の監視には、Webベースのツールを提供しています。このツールを使用することで、案件の状態を把握できるので、異常を検知し対処することができます。
uCosminexus Service Platform - WorkCoordinatorでは、表現形式として「マルチタイプモデル」を採用しています。作業の手順をあらかじめ固定するのではなく、業務をいくつかの条件(データ条件)の状態に基づいて遷移させる表現形式です。
例えば、一つの業務ステップにおいて、条件によって発生する作業がある場合、「発生条件」を定義すれば複数の作業を逐次的な業務の流れとして表現することができます。また「完了条件」を定義すれば、既に条件を満たしている作業をスキップするように表現することも可能です。
このような高度かつ自由度の高い表現形式により、複数の異なる業務タイプを1つのワークフロー定義の中に組み入れて表現できます。
ワークフロー定義には、各作業の作業者を直接指定せず、作業者の割り当てルールを指定しておきます。作業実行時に呼び出される割り当てルールの内容に基づいて、作業者の情報が格納されているデータベース(作業者データベース)などが検索され、実際の作業者が決定します。
作業者データベースに既存の人事データベースを指定することで、人事異動など人員の変更に対して、ワークフロー定義を変更せずにテーブルの変更のみで対応することが可能です。
uCosminexus Service Architect - WorkCoordinatorは、uCosminexus Service Platform - WorkCooridnatorの開発環境です。ワークフロー定義の開発、ワークフローAPIを提供し、ワークフローの開発が可能です。
ワークフロー基盤でシステムを構築すると処理の流れと業務ロジックが自然に分離されます。
uCosminexus Service Architect - WorkCoordinatorは、業務の流れを定義するワークフロー定義ツール、業務ロジック開発のための作業一覧などの情報取得、フロー制御のAPIを提供しています。
ワークフロー基盤でシステムを構築すると処理の流れと業務ロジックが自然に分離されます。業務ロジックの中に処理の流れが入り込まないため、業務ごとに閉じた開発が可能となり、複雑さを低減できます。
業務アプリケーション開発のために、Java APIだけでなく、Web APIも提供しています。また、プログラミングすることなく簡単な設定でHTTPによりサービスを呼び出す機能もあり、さまざまなアプリケーションやサービスと連携することが可能です。
ワークフロー定義は、グラフィカルな定義ツールで開発します。業務名称や各業務の作業内容、業務手順などをGUIに沿って定義していけばよいため、開発が容易です。
uCosminexus Business Process Developerは、ビジネスプロセスの標準的な表記法であるBusiness Process Model and Notation version 2.0 (BPMN)に沿ったビジネスプロセスを作成するための開発環境です。ビジネスプロセスの作成にBPMNを用いることで、業務のモデル化および分析、システム化をスムーズに行うことが可能です。
uCosminexus Business Process Developerで作成したBPMNに沿ったビジネスプロセスを、uCosminexus Service Platform - WorkCoordinatorが実行できるビジネスプロセスへ変換することができます。
昨今の社会情勢によりテレワークの推進が求められていますが、紙帳票による処理やその他膨大な手作業によりテレワークが進まないということが多々あります。この課題を解決するものが、電子帳票プラットフォームであるHitachi Report for invoiceAgent 文書管理 / AI OCR、RPA(Robotic Process Automation)、統合システム運用管理 JP1、uCosminexus Service Platform - WorkCoordinator(uCPS-WCO)です。
Hitachi Report for invoiceAgent 文書管理 / AI OCRを活用することより、紙帳票をAI-OCRでデータ化し、仕分け・ライフサイクル管理することができます。加えて、RPAを活用することにより膨大な手作業を自動化することができ、uCSP-WCOによりRPAの作業を統合、押印業務の電子化などを含め、業務全体をワークフローで自動化できます。
お客さまに価値の高いサービスを提供するため、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、コア業務に集中してノンコア業務(コールセンター業務など)をアウトソーシングする流れが加速しています。そのような中でも、問い合わせに迅速に回答して顧客エンゲージメントを高める必要がありますが、問い合わせ対応の流れが明確ではないために回答に時間がかかってしまうのが現状です。
uCosminexus Service Platform - WorkCoordinator(uCSP-WCO)を導入することで解決できます。
uCSP-WCOを導入すると、オペレータは、バックオフィス担当者や上司を意識することなく、回答に必要な情報を迅速に得ることができます。また、上司は、オペレータからの報告がなくても問い合わせ対応の状況を確認することができ、問題発生時にも速やかに解決することができます。
このように、uCSP-WCOを導入すると、お客さまに的確かつ迅速に回答することができ、顧客エンゲージメントの向上が見込めます。
ビジネス環境の変化がますます激しくなる中、企業が生き残り、持続的に成長していくためには、「デジタルトランスフォーメーション(DX)」を推進し、新しい製品やサービス、新しいビジネスモデルを創出、競争上の優位性を確立する必要があります。言い換えると、既存のシステムに対して新しいIT技術を取り入れ、システム全体をビジネスに合った形に最適化し続ける「モダナイゼーション」が必要となるわけです。
これを実現するものが、ビジネスプロセス管理システム(BPMS)であるuCosminexus Service Platform - WorkCoordinatorです。ビジネスルール管理システム(BRMS)であるRed Hat Decision Managerと組み合わせることにより、「画面」「データ」「ルール」「プロセス」にしっかりと分離したアーキテクチャーとすることができ、システムの「見える化」を実現、全体像が把握できるようになります。これによって、ビジネス環境に合わせて変更しやすく、新しい技術を取り入れやすいシステムとなり、「モダナイゼーション」を実現することができるのです。
Web Performerは、ノンプログラミングでWebアプリケーションを自動生成できる開発ツールです。スキーマ情報や画面情報、業務ロジックを基に、マルチブラウザーやスマートホン・タブレットに対応したWebアプリケーションを自動生成するだけでなく、 仕様ドキュメントやテストケース(ひな形)も生成します。また、Web PerformerをバージョンアップしてWebアプリケーションを再生成するだけで、最新のOSやブラウザーに対応したWebアプリケーションにすることができ、保守コストの削減も見込めます。
uCSP-WCOと連携するアプリケーションをこのWeb Performerを利用して開発することで開発期間の短縮や安定した品質の確保ができます。また、uCSP-WCOでは、Web Performerを利用して開発した「シンプルワークフローシステム」を提供していますので、これを参考にしたり、uCSP-WCOアクセス処理を再利用したりすることで開発者はより簡単にワークフローシステムを開発でき、業務に依存したアプリケーションの開発に専念できます。
※ 対応しているOSの詳細については、弊社営業までお問い合わせください。
製品名 | Windows Server 2022 | Windows Server 2019 | Windows Server 2016 |
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uCosminexus Service Platform - WorkCoordinator | ● | ● | ● |
uCosminexus Service Architect - WorkCoordinator | ● | ● | ● |
uCosminexus Business Process Developer | ● | ● | ● |
製品名 | Windows 11 | Windows 10 |
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uCosminexus Service Platform - WorkCoordinator | − | − |
uCosminexus Service Architect - WorkCoordinator | ● | ● |
uCosminexus Business Process Developer | ● | ● |
●:対応(対応予定を含む)、−:未対応
製品名 | Red Hat Enterprise Linux | AIX | ||
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x64版 | x86版 | IPF版 | ||
uCosminexus Service Platform - WorkCoordinator | ● | − | − | − |
●:対応(対応予定を含む)、−:未対応
弊社営業までお問い合わせください。
本製品のマニュアルは、マニュアル名称が「uCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow」で始まる下記のマニュアルです。また、合わせて「Cosminexus: アプリケーションサーバ」のマニュアルもご参照ください。
Cosminexus: ファミリー製品
マニュアルは、下記「マニュアル」のページからご覧いただけます。