BCMが求めるのは、可用性に優れたブレードサーバー。
ブレードサーバーでサーバー統合を行う企業が増えている。しかし企業によっては、期待した効果が出ないケースも!果たしてその分岐点はブレードサーバーの選択にあった。とある会社のプロジェクトレポートを見てみよう。
いつ大地震が起こってもおかしくない――地震大国日本。基幹システムの場合、わずかなサービス停止で莫大な損失が生じてしまう。わが社も早急に事業継続マネジメント、いわゆるBCMに対応しなければならない。災害復旧に手間取ると、企業の存亡にかかわる事態に追い込まれるかもしれない。まずは、このビジネス拡大に伴ない増え続けたサーバー群をどうにかしないと。システムの稼働状況を俯瞰する仕組みはなく、レスポンス低下や障害発生など、たびたびユーザーに迷惑をかけている。データのバックアップもシステムごとに人手で行っており、もしここに地震が直撃したら、災害復旧にどのくらいの時間を費やすのか?想像するだけで恐ろしい。
今日ITパートナーからの提案を受け、BCMに確かな手応えを得た。提案の内容はこうだ。社内に分散するサーバー群とストレージ群をBladeSymphonyに統合。サーバーからネットワーク、ストレージまで、一元管理できるBladeSymphonyでは、レスポンス低下や障害発生などの各種システムの稼働状況監視やその対応が迅速に行える。これなら、事業をささえる高可用なシステムを実現できる。しかも、サーバー・ストレージ統合で圧縮した運用コストをバックアップサイトの構築費に回せば、広域災害時にもスムーズに業務を再開できるようになりそうだ。
本日、周辺システムの統合を終え、本丸の基幹システムの統合に着手した。BladeSymphonyには、長年にわたるメインフレーム開発やUNIXサポートで培った多彩な技術とノウハウが投入されていると、ITパートナーからの説明を受けた。障害発生時に十数秒という極めて短い時間でシステムの系を切り替える「高速ホットスタンバイ」*、複数の業務サーバーに対して少数の予備サーバーを用意し、障害サーバーから予備サーバーに自動で切り替える「N+1コールドスタンバイ」など、BladeSymphonyは、万一のハードウェア障害によるシステムダウンを最小限に抑えられる。基幹システムにも安心して適用できる、それがBladeSymphonyなのだ。
サーバー統合が無事完了した。さあいよいよ、基幹システムのバックアップサイト構築だ。広域災害に備えて、本社のメインサイトから約600km離れた関西支社にバックアップサイトを構築する。その時、日立ディスクアレイサブシステムとデータベース「HiRDB」との組み合わせにより、確実なデータバックアップを実現する。データ本体は非同期で、更新ログは同期で転送するハイブリッド方式により、オンライン性能の劣化を少なくするとともに、バックアップサイトでのデータ損失をゼロに。これにより万一の災害時の復旧作業を簡素化し、スムーズな業務継続が可能になるのだ。これで広域災害による基幹システムダウンの不安から解放される!
今回のBladeSymphonyによるサーバー統合とバックアップサイト構築により、BCM対応力が大きく向上した。しかし何よりも、システムの信頼性が桁違いに高まったことで、ネット上でのリアルタイムな情報共有など、新しい業務プロセスへ踏み出せるようになったことが大きい。BCM対応力を手に入れたわが社は、これから攻めのノンストップ・ビジネスへ転じることができるのだ。
BCM――乱立するサーバーは、万一の災害時におけるクリティカルなリスクとなる。やはり、サーバー統合を検討すべきだろう。その時重要なのは、システムの連続稼働を阻害するさまざまな状況にも、瞬時に対応できるサーバーを選ぶこと。日立統合サービスプラットフォームBladeSymphonyなら、長年培った高信頼化技術によりシステムダウンを最小限に抑えられる。BCMに最適と言えるだろう。