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日立総合病院

理念と活動

1.応需率100%を目指すER

応需率100%を目指すER

救急集中治療科は一次救急から三次救急まで全ての重症度の患者様の診断・治療を行っています。救急外来では、単純な縫合からECPR(Extracorporeal Cardio-Pulmonary Resuscitation)まで、患者さんを救うために日々腕を磨いた救急集中治療科医師が治療を行います。
全国的に有名なERに在籍していたスタッフも在籍しており直接相談もできる環境でストレスなく救急診療を行うことができます。重症患者やmulti problemを有し臓器別診療科での入院が困難な患者については当科で入院管理も行っています。入院患者数は重症患者10〜20名、また一般病棟も含めると40〜50名ほどです。

2.茨城県北の砦として、重症患者が集まるICU

茨城県北の砦として、重症患者が集まるICU

当院救急集中治療科の特徴としては全国でも有数のECMO(extracorporeal membrane oxygenation)件数です。COVID-19の影響もあり各地から重症患者の受け入れをしており、重症呼吸不全や心肺停止症例に対し年間70例以上のECMO導入を行っています。件数だけではなく、エビデンスや多くの経験に裏打ちされた技術により患者さんの予後改善に貢献しています。 また、重症外傷や重症敗血症、ショック、中毒、熱傷なども救急集中治療科で治療しており、多職種で連携した集中治療により多くの患者さんが社会復帰しています。バイタルサインが安定している診断困難症例についても救急集中治療科が対応し、救急外来から病棟まで診察を繰り返し、診断をつけた上で治療や専門診療科への引き継ぎを行なっています。

3.豊富な症例、手技

豊富な症例、手技

重症呼吸不全だけでなく重症心不全症例の入院管理を担当することも多く、VA-ECMO、VV-ECMOや人工呼吸器管理・急性血液浄化療法に加え、経静脈的ペーシングやスワンガンツカテーテル、IABP、Impella、Piccoなども救急集中治療科医師が挿入・管理しています。
外傷心停止症例に対しては救命の可能性を上げるべく蘇生的開胸術やREBOA挿入などの緊急処置を、修練を積んだ救急集中治療科スタッフおよび指導の下に当科後期研修医が行なっています。
また、上部消化管内視鏡検査も救急集中治療科スタッフで行っており、止血困難症例などは消化器内科スタッフと協力して止血しています。

4.各地から集まった多様なメンバー 

各地から集まった多様なメンバー

医局に属していないスタッフが過半数を占めており、全国各地からスタッフが集まっています。背景もいろいろなスタッフが在籍しておりそれぞれの知識・技術を活かしながら診療を行っています。
短期研修も受け入れており、当院で修練を積んだスタッフが我々のノウハウを活かしながら全国各地で活躍しています。

5.活発な臨床研究

活発な臨床研究

勤務時間中は忙しい臨床現場でも、その中でClinical Questionを見つけ臨床研究を行っています。当院当科は臨床業務と並行して研究用のデータが蓄積できる医療記録システム(NEXT Stage ER/NEXT Stage ICU)を採用し、研究分野でも業務を効率化しています。昔のように手作業でカルテを確認して情報をとるようなことは最小限にとどめ、臨床の合間を縫って研究できる環境を構築し、積極的に学会発表や論文執筆を行っています。

6.充実したカンファレンス

充実したカンファレンス

毎日ICUカンファレンスとERカンファレンスを行っており、より良い医療を提供するために議論を行っています。毎日議論をすることで知識をブラッシュアップし、最新のエビデンスに基づいた診療を行っています。
これ以外にも週1回、研修医が日常診療で抱いた疑問をまとめて発表するJunior/Seniorカンファレンスや、当科スタッフも在籍する感染症カンファレンス、また月1回、臨床研究の議論を行うResearchカンファレンスも行っています。

7.院内急変対応とプレホスピタル活動

MET/RRS

院内急変対応を行うのは救急集中治療科医師です。Rapid Response Systemを構築しており、院内の急変リスクをいち早く察知し、Medical Emergency Teamを出動させ急変を防ぐことを目指しています。院内心停止や重症症例については、迅速に蘇生し蘇生後のICU管理までシームレスに対応できる体制を構築しています。

Rapid Car/Dr Car

救急診療は1分1秒を争う現場です。当院は県内で唯一24時間365日Rapid car/Dr carを運用しており、心停止、重症外傷、ショック、意識障害、痙攣重責など重症傷病者が発生した場合に救急スタッフ・後期研修医が現場に直接向かい、病院前から診断・治療を行って地域の皆様の救命に全力を注いでいます。

8.後期研修医の教育

後期研修医の教育

筑波大学や協力病院からの救急科後期研修を受け入れており、数多くの卒業生を輩出しております。当院での研修はシミュレーション教育も行いながら、後期研修医に第一線に立ってもらい、熟練したスタッフと一緒にECMO導入や蘇生的開胸術・REBOA挿入・輪状甲状靭帯切開などを行なっています。
症例数は多く、救急集中治療科スタッフから後期研修医・初期研修医に手技のイロハを伝承し、術者として多くの手技に携わるため、当院の研修を終える頃には一人前の技術が身に付いています。卒業生たちは当院で得た技術を活かし、全国各地で活躍してくれています。