「大黒物流センターには、荷主であるお客さまが頻繁に倉庫内環境を視察に来られます。その際に、無線センサを使った最新鋭のシステムで、きめ細かな温・湿度管理を行っていますよと胸を張って説明できるのも、当社の事業にとっては大きな付加価値向上につながっています」と語る楢村氏。今後は温・湿度管理に加えて、空気中のちりを0.3μmレベルから大きさ別に検出・計測できるパーティクルセンサ(AirSenseのオプション機能)にも興味があると付け加えます。「当センターでは冷蔵倉庫施設としては世界でもあまり例のない、最新の分析機器を備えた分析センターを併設しています。ここでは果汁成分規格分析を中心に、糖度や残留農薬などを測定し、お客さまに詳細な商品情報を提供していますが、こうしたセンター内の衛生管理レベルをさらに高めるためにも、パーティクルセンサが非常に有効ではないかと考えているのです」。
1倉に約150〜180トンを収容することができるチルド帯の小規模保管室。
0.1℃単位という精緻な温度管理が可能で、
出荷待機中のさまざまな商材が保管されている