2008年12月から本格稼働を開始した「無線・有線統合型環境モニタリングシステム」は、88か所の既設有線センサに加え、AirSenseの無線センサを新たに32か所に設置したことで、チルド帯を中心とした小区画の多温度帯倉庫においても、従来以上にきめ細かな温・湿度計測が可能となりました。また、近年ニーズが高まってきた荷さばき場などでの温・湿度計測も、「無線センサを活用することで柔軟かつ低コストに行うことができるようになった」と喜ぶ白石氏。「どこにでも柔軟に設置できる無線センサのおかげで、観測ポイントを大幅に拡大することができました。特に感銘したのは、従来システムとの連携APIを日立さんに作っていただいたおかげで、既存の有線センサもむだにすることなく、一元管理の対象として新システムに取り込むことができた点です」(白石氏)。
これまではお客さまからの問い合わせや温度管理レポート作成のつど、オフィスから離れた場所にある温度制御盤に、いちいち足を運んでデータを確認していたという星野氏も、「今は自席のPC上から、倉庫内レイアウトのマップ上に表示されるデータを、一元的かつリアルタイムに見渡せるようになりました。色分けされたグラフで温度の推移を確認することもできますし、必要な期間だけ、各センサ別の計測データをCSV形式で出力することもできます。これまでアナログで対応していた日報作成やお客さまからの問い合わせ対応が非常に楽になりました」と笑顔を見せます。
統合管理ソフトウェア「AirSenseWare」により、
オフィス内のPCから倉庫内のすべての温・湿度データを
見渡すことが可能となった