EverFlex from Hitachi
ハードウェア基盤 / 仮想化基盤
連載コラム4
ITインフラの構築と運用においては、オンプレミス(以下、オンプレ)とクラウドの2つの選択肢があります。本コラムでは、全5回にわたり、ITインフラの構築と運用におけるオンプレとクラウドの課題とその課題を解決する理想的な方法、そして具体的な解決策について解説します。第4回となる今回は「クラウドリフト・オンプレ回帰の課題を解決する具体策「EverFlex from Hitachi」」について解説します。
第3回のコラムでは、クラウドリフトやオンプレ回帰の課題とその課題を解決する理想的な仕組みについて解説しました。
では、この理想的な仕組みを実現する具体策について解説します。
こうしたクラウドリフト、オンプレ回帰といったITインフラの大きな転換期に発生しがちな悪影響を、高い品質で解決するのが日立製作所の「EverFlex from Hitachi」です。「EverFlex from Hitachi」はクラウド・オンプレ以外の新しいITインフラの選択肢です。
EverFlex from Hitachiはハードウェア基盤、仮想化基盤といったデータ基盤をas a Service型で提供するソリューションです。as a Service型なので、クラウドサービスプロバイダーがIT資産を所有するのと同様、お客さまのオンプレのIT資産を当社が所有するため、お客さま利用に応じた支払いが可能です。こうしたITインフラ導入に関するコストの平準化により、初期投資を抑制できるので、キャッシュフローの改善につながります。
このように、本来クラウドの利点である従量料金など柔軟な利用形態を、高いセキュリティと拡張性を持つオンプレ環境で提供する新しいITインフラの選択肢となります。
EverFlex from Hitachiは、クラウドライクな使用感を持ちますが、実態はオンプレですので、カスタマイズ要望、セキュリティ要望に対応することができ、また、システムのレスポンスが遅くなってしまうというクラウドならではの懸念も払拭できます。
EverFlex from Hitachiが実現できる理由
EverFlex from Hitachiは、お客さまのデータ基盤の稼働状況を見える化し、日立が長年培ってきたハードウェア製品開発のノウハウに基づき、高精度な故障予兆検知を行います。これにより、データ基盤の故障を事前に察知し、メンテナンスを適切なタイミングで提案することで、データ基盤の可用性の向上に貢献します。下記のように、故障による交換が3割減少した事例もございます。
お客さまの業務に合わせた計画的な予防保守も可能で、お客さまのIT運用担当者の負荷軽減に寄与します。
EverFlex from Hitachiが実現できる理由
EverFlex from Hitachiでは、クラウドサービスプロバイダーがIT資産を所有するのと同様、お客さまのオンプレのIT資産を当社が所有します。そのため、お客さまはクラウドのように利用に応じた支払いが可能となります。予算化しやすい定額料金プランや従量料金プランなど、支払い方法を柔軟に選択でき、キャッシュアウトが平準化されます。また、本番システム用の「基本リソース」と併せて「予備リソース」を配置することにより、急なリソース増強、将来のスケールアップなどに柔軟かつ迅速に対応することができます。もちろん「予備リソース」は実使用時のみの支払いとなります。
EverFlex from Hitachiが実現できる理由
EverFlex from Hitachiでは、IT基盤の設計から導入、運用、保守、利用終了までのライフサイクルを日立へ一任できますので、システムの高いカスタマイズ要求に対応でき、またエキスパートによる高品質のシステム保守・運用を実現できます。この仕組みについては、今後、順次提供予定です。
EverFlex from Hitachiが実現できる理由
ご紹介した、EverFlex from Hitachiによる理想的な仕組みの実現方法をまとめると下記のようになります。
理想的な仕組み | EverFlex from Hitachiの実現方法 |
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オンプレのカスタマイズ性・堅ろうなセキュリティとレスポンスの速さという優位性を残せる仕組み | クラウドライクですがオンプレなので、カスタマイズ/セキュリティ/レスポンスは従前のオンプレ環境と同等 |
システムの安定稼働を支援して運用工数を圧縮する仕組み | ■安定稼働を支援
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オンプレをクラウドライクに使用できる仕組み |
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運用品質の飛躍的向上(運用のアウトソースの仕組み)(今後提供予定) |
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このように、クラウドリフトの課題、オンプレ回帰の課題を解消し、悪影響を払拭するのが「EverFlex from Hitachi」です。EverFlex from Hitachiの詳しい資料を準備しておりますので、ご興味ある方は下記からお申し込みください。
資料名 | 「最適なITインフラ」実現への第3の選択肢とは? |
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主な内容 | 本資料では、クラウド活用を推進してから気づく問題点をひも解きながら、これからの企業ITインフラ環境はどうすることが「最適」なのか、「クラウド移行」 or 「オンプレミス継続」の2択ではない、第3の選択肢、新たな実現手法について解説します。 |
それでは、最後に、クラウドリフトの課題、オンプレ回帰の課題を放置したらどうなるのか、その将来像を予想してみましょう。どんな未来がまっているのか、悪影響が何をもたらすのかを考察します。