ページの本文へ

Hitachi
お問い合わせお問い合わせ


沖縄おきなわ三線さんしん

カンカラ三線さんしんとは、空きカンとぼうを組み合わせて作られた、手作りの弦楽器げんがっきです。
太平洋戦争たいへいようせんそうのあと、沖縄おきなわらす人々の心のよりどころとして、歌と三線さんしんかせないものでした。物資ぶっしの少ない中、手に入る材料ざいりょうで作られたのがこのカンカラ三線さんしんです。
今では平和のシンボルとして、沖縄おきなわだけでなく、全国の愛好あいこう家によっていろいろな方法ほうほうで作られ、演奏えんそうされています。

用意するもの


材料ざいりょう

  • 平たい丸カン:クッキーカンなど、直径ちょっけい15〜25cm程度ていど、深さは5cm程度ていど以上いじょう
  • 角材かくざいA:はば3cm、あつさ1.5cm、長さ60cm程度ていど
  • 角材かくざいB:はば3cm、あつさ1.5cm、長さ30cm程度ていど
  • ぼう直径ちょっけい1cm、長さ10cm程度ていど×3本
  • 小さな三角ぼう:長さ4cm程度ていど
  • わりばし
  • 木ねじ:2.5cm×4本、1cm×3本
  • 細いクギ:3cm×1本
  • 三線さんしん用のげん(三味線のげん、またはいとでも代用できます)

【工具】

  • キリ(または電動ドリル・彫刻刀ちょうこくとう
  • ドライバー
  • カナヅチ
  • カッター
  • のこぎり
  • 紙やすり
  • タガネ(または大きめのマイナスドライバー)
  • ニッパー
  • 木工用ボンド
  • 鉛筆えんぴつ
  • フェルトペン
  • 軍手ぐんて
  • 安全めがね(ゴーグル、サングラスなどでも

きのぽんからのおねが

工具でけがをしないように気をつけよう。工具を使う作業は、おうちの人にやってもらおうね!
キリの代わりに電動ドリルがあると便利べんりだよ。

作り方

各部の名称

(1)さおの長さを決める

カンの直径ちょっけいに合わせて、鉛筆えんぴつ角材かくざいBにしるしをつけます。
角材かくざいBにつけたしるしに合わせて、もうひとつの角材かくざいAを図のように重ねます。

角材かくざいBのしるしに合わせて角材かくざいAを重ねたら、木ねじを写真のように3ヶ所かしょに打って角材かくざいAと角材かくざいBを固定こていします。

きのぽんアドバイス

角材かくざいれないように、木ねじより一回り小さいあなをドリルやキリであけてからねじ止めするといいよ!

(2)さおに糸まき用のあなをあける

角材かくざいAの先端せんたん部分から、片側かたがわに2cmと7cm、もう片側かたがわ4.5cmの位置いちに、直径ちょっけい5mm程度ていど、深さ2cm程度ていどあなをドリルやキリ・彫刻刀ちょうこくとうであけます。

(3)カンにあなをあける

フェルトペンで角材かくざい断面だんめんと同じ大きさの線を引きます。

フェルトペンで書いた四角の四隅よすみにクギであなを開けたら、カンの内側うちがわからクギとタガネやマイナスドライバーで線をつなぐように打ちきます。ニッパーでカンを切るように四角いあなをあけます。

きのぽんからのおねが

あなをあけるときは、った金属片きんぞくへんが目に入ったりしないように、かならず安全めがねをつけて、おうちの人にやってもらってね!カンの切り口はあぶないので素手すでさわらないようにしてね!

(4)さおを固定こていする

裏返うらがえしてさおとカンの表面が水平になる位置いちで、角材かくざいBの先端せんたんとカンを固定こていし、カンの外側そとがわからクギをうちます。

(5)げんるための部品を作る

げんくための部品「糸まき」を作ります。木の丸ぼう鉛筆えんぴつをけずるように、カッターで先端せんたんを細くけずり、精密せいみつドライバーやキリで糸通し用のあなをあけます。

イラストの部分の材料ざいりょうを作ります。三角ぼう(長さ4cm程度ていど)には、げんがずれないようにカッターで1mmぐらいのみぞを3つつける、糸まきがわげんささえ部分も同様にわりばしをのこぎりなどで4cmぐらいにカットし、みを3つつける。

きのぽんアドバイス

糸まきはまさつが強いほうが固定こていされるので、鉛筆えんぴつをけずるように丸ぼうをけずるときは、きれいにけずるのではなく、多少でこぼこにけずったほうがいいよ!

(6)げん

角材かくざいBのうらがわに木ねじ(2.5cm)を頭を出したまま止め、三線さんしんげん(またはいと)をむすびつけます。

木ねじ(1cm)×3本を、写真のようにげん固定こていするためにねじの頭がすこしいた状態じょうたいで止めます。げんの通る位置いちにみぞをった細いわりばしをげんの下にはさんで木工用ボンドで固定こていします。

げんは糸まきのあなに通してむすんだあと、かたくまきあげ、さおのあなしつけるようにしてげんっていきます。

できあがり

さおの角部分や裏側うらがわなど全体に紙やすりをかけて、なめらかにしましょう。プリントしたきな絵やシールなどを表面にってもOK!
自分だけのオリジナルカンカラ三線さんしんのできあがり!

音を合わせよう

三線さんしんの音は一般的いっぱんてきに次の音に合わせます。
太いほうから
ひくいド
②ファ
③高いド

高い音が合いづらい時は少し下げた音でもよいです。
太いほうから
ひくいラ
②レ
③高いラ

きのぽんアドバイス

ピアノや鍵盤けんばんハーモニカに合わせて音を合わせよう!
音合わせムービーも参考さんこうにしてね!

弾いてみよう

げんは太いほうが振動しんどうおそく、音がひくくなり、細いほうが振動しんどうが速く、音が高くなる。
げんは長いほうが振動しんどうおそく、音がひくくなり、短いほうが振動しんどうが速く、音が高くなる。
カンカラ三線さんしんで、げんをおさえる場所をえていくと、振動しんどうするげんの長さがわるので
音の高さがわります。
たしかめながらいろいろためしてみましょう。

音が出るしくみ

はじくことでげん振動しんどうし、さおのうえから指でさえることで、げんの長さがわり、音の高さもわります。
カンの表面が振動しんどうし、音が共鳴きょうめいするので大きくなります。

空きカンを使っつか ほか楽器がっきも見てみよう!