帳票の印刷データ(スプールデータ)を利用すると、様々な帳票出力処理に対応できるようになります。次に一例をご紹介します。
スプールデータをページ数指定で分割する出力やスプールデータをキーワードで仕分けして出力することが可能になります。大量印刷の代替手段としても利用できます。
スプールデータをいったん蓄積して、後日、帳票一覧から帳票を取り出す運用が可能です。このとき、PDF指定か印刷指定かを選択でき、業務の性質に応じて使い分けることができます。PDF指定の場合も蓄積データはスプールデータのままなので、ファイル容量を抑えた帳票管理も可能になります。
蓄積したスプールデータに対してアクセス制限がかけられます。そのため、不要なアクセスから帳票を保護する運用が可能になります。
スプールサーバに一定間隔でポーリング(問い合わせ)し、必要な帳票があった場合、指定プリンタに自動で印刷する配送印刷においてもスプール機能を利用できます。インターネット経由で社内LAN上で管理している帳票を入手するときに便利です。
スプールサーバ機能の起動や終了、スプールデータを利用した直接印刷、帳票管理GUIを利用した帳票の参照、印刷、属性変更の操作、配送印刷などを、監査ログとして出力できます。出力したログは監査証跡管理システム JP1/Audit Management - Manager に渡すことで、証跡記録が閲覧できます。定期的なログチェックにより、帳票の不正利用に関するリスクなどが低減できます。
同一サーバ内で複数の業務アプリケーションから帳票出力処理を依頼する場合の運用形態の紹介例です。V10-00で強化した機能も利用しています。詳細は、次のページをご覧ください。
クライアントPC上でEPF形式ファイルの帳票を参照したり、印刷したりするときに利用するコンポーネントです。
EUR Web Plug-Inは、Webブラウザから帳票を出力指示するオンライン出力で使用します。
EUR Client Serviceは、クライアントPCに常駐して利用します。
できます。この場合は、EUR Server Enterpriseの独自スプール機能をご利用ください。詳細は、次のページをご覧ください。
EUR Viewerは、帳票ファイルと帳票出力に必要なデータファイル(CSV)を利用して帳票をプレビューしたり、印刷したりするときに使用する製品です。EUR形式ファイルのプレビューや印刷でも利用できます。
また、EUR形式ファイルのプレビューや印刷でも利用します。
一方、EUR Web Plug-InやEUR Client Serviceは、印刷データであるEPF形式ファイルのプレビューや印刷で利用するコンポーネントです。詳細は、次のページをご覧ください。
EURでは、帳票の利用者数、利用形態、EURの購入予算に応じて、様々な選択肢をご用意しています。
配布印刷は、同一の帳票を複数のクライアントPCに配布して出力します。帳票サーバで印刷データ(EPF形式ファイル)が生成されると、クライアントPCに接続された指定プリンタから直ちに印刷します。
配送印刷は、あらかじめ帳票サーバに生成・蓄積しておいた印刷データ(スプールデータ)の中に、印刷対象の帳票があれば自動的に取得して、クライアントPCに接続された指定プリンタから順次印刷します。印刷対象の帳票があるかどうかの確認に、クライアントPCから帳票サーバに対して一定間隔でポーリング(問い合わせ)を行います。
配布印刷では、帳票サーバ側でクライアントPCのIPアドレスを意識する必要がありますが、配送印刷は、クライアントPCから帳票サーバへ印刷を確認する処理形態をとるため、帳票サーバからクライアントPCのIPアドレスが特定できない環境でも利用できるメリットがあります。
配送印刷は印刷専用の機能ですので、プレビューはできません。
業務システムでは、Javaを利用したメモリ出力により運用できます。
例えば、EPF形式ファイル、PDF形式ファイル、Excel形式ファイル、EUR形式ファイルをサーバのメモリに出力したり、スプールデータからEPF形式ファイルやPDF形式ファイルを取り出すときにメモリで取得したりします。なお、この方法を利用してサイズの大きいデータを取得した場合、メモリ不足でエラーになる場合もあります。
帳票サーバでは、環境設定ファイルのTEMPFILEDELキーを利用して、帳票出力時に使用した一時ファイルを帳票出力後に常に削除する運用ができます。
メモリ出力についての詳細は、EUR V11マニュアル「EUR 帳票出力 機能解説 EUR Server編」の「2.8 ファイル出力とメモリ出力」をご覧ください。
環境設定ファイルのTEMPFILEDELキーについての詳細は、「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」の「15.2 EUR Server Service の環境設定ファイル(EURPM.ini)」または 「15.5 EUR Server - Spool Service の環境設定ファイル(EURPMLS.ini)」をご覧ください。
EUR V11マニュアルは、次のマニュアルページに掲載の「オンラインマニュアル」からお進みください。
できます。EUR Client Serviceが表示する[印刷先指定]ダイアログからページ指定で印刷を開始する方法があります。
詳細は、EUR V11マニュアル「EUR 帳票出力 機能解説 EUR Server編」の「3.2 クライアントPCのプリンタに出力するには」をご覧ください。
EUR V11マニュアルは、次のマニュアルページに掲載の「オンラインマニュアル」からお進みください。
できません。プリンタベンダ各社が提供する管理ソフトウェアの利用等をご検討ください。
できます。帳票サーバで出力したEPF形式ファイルをクライアントPCにダウンロードする際にあらかじめ、EPFTempDataModeパラメタを指定しておくことで、ダウンロードしたEPF形式ファイルがクライアントPCのメモリ中で処理され、一時ファイルがクライアントPC上に残りません。なお、この運用例で使用するクライアントコンポーネントは、EUR Web Plug-Inになります。
また、環境設定ファイル(EURPMCL.ini)のTEMPFILEDELキーを利用して、印刷時に使用した一時ファイルを印刷後に常に削除する運用方法もあります。この運用例で使用するクライアントコンポーネントは、EUR Client Serviceになります。
詳細は、EUR V11マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」の「5.3 パラメタ仕様」または「15.8 EUR Client Serviceの環境設定ファイル(EURPMCL.ini)」をご覧ください。
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あります。ExclusionPrinterNameプロパティやExclusionPrinterDriverプロパティを使用して除外したいプリンタやプリンタドライバを指定する方法です。なお、この運用は、EUR Web Plug-Inを利用した場合のEPF形式ファイル印刷に限られます。
プロパティの詳細につきましては、EUR V11マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」の「5.5 プロパティ仕様」をご覧ください。
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