DABroker for C++は、DABrokerの付加プログラムプロダクトであり、データベースにアクセスするサーバアプリケーションを作成するためのC++クラスライブラリを提供します。
あまり複雑な処理は行わず、高速性よりも保守性や開発工数の削減が重要な場合は簡易版クラスを、データベースへのアクセスを細かく制御し高速性を重視する場合は詳細版クラスを使用できます。
簡易版クラスを使用すれば、わずか数行で検索処理を行えます。また、派生クラスで仮想関数を実装することにより、検索時のイベントに応じて独自の処理を行うクラスを定義できます。
詳細版クラスでは、?パラメタを使用した更新や複数レコードの一括挿入、ストアドプロシジャの実行、スキーマ情報の取得などさまざまな処理が行えます。
マルチスレッド環境では、複数スレッドでデータベースのコネクションを共有する場合、同時に複数スレッドからデータベースにアクセスしないようにスレッド間排他制御が必要になります。
DABroker for C++ではコネクション単位にスレッド間排他制御を行っているため、マルチスレッド環境でデータベースアクセスを行う場合もスレッド間排他制御についてユーザが気にする必要はありません。
データベースアクセスをバックグラウンドで処理する非同期処理機能を提供します。データベースアクセスの終了を待たずにそのほかの処理を実行することができます。
複数OS上の複数種類のデータベースに同一プロセス上でアクセスするアプリケーションを作成できます。別々のサーバマシン上のHiRDBにアクセスしたり、Oracleから検索したデータでXDM/RDのデータベースを更新するといった処理も容易に実現可能です。
HiRDB、Oracleなどのワークステーションのデータベース、XDM/RD、RDB編成ファイルなどの日立メインフレームのデータベースなど豊富なDBMSをサポートしています。
詳細については、動作環境をご覧ください。
X/OpenのDTPモデルやCORBAのOTS(Object Transaction Service)に準拠した分散トランザクションにも対応できます*。2フェーズコミットや障害時の回復処理を自動化できます。