PowerHA SystemMirrorは、高可用性機能を提供します。複数のシステム装置をクラスタ構成にし、ハードウェアの冗長化によって、単一障害点を持たない(No Single Point Of Failure)構成を実現します。ノード(システム装置)、ディスク、ネットワーク、アプリケーションなどの障害発生時には、それらを他のノードへ引き継ぐことで、システムの運転を継続します。PowerHA SystemMirrorの適用例を図に示します。
PowerHA SystemMirrorは、引き継ぎ対象であるリソースの状態をモニタし、障害発生時に対応するシェルスクリプトを起動して、他のノードへリソースを引き継ぎます。シェルスクリプトは、標準提供されるほか、ユーザーによるカスタマイズが可能です。
引継ぎノードの優先順位を指定できます。また、障害発生ノードが回復したときに、リソースを戻すか戻さないかの指定ができます。
クラスタロックAPIを用いてディスク共用します。障害発生時にディスク切換が不要なので、他ノードへの引き継ぎ時間が短くなります。コンカレントアクセスは、rawデバイスとしてのディスク共用のため、ファイルシステムを共用することはできません。
PowerHA SystemMirrorは、基本製品とプロセッサライセンス製品で構成され、次の製品を提供します。