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特徴

インターネットを利用した業務の本格化によって、情報システムの重要度はますます高まっています。インターネットを介した電子商取引等の場合、たとえ数分のシステムダウンでも、企業にとって大きな損失となります。

日立の開発製品である*1Hitachi HA Booster Pack for AIX(以降「HA Booster Pack」と表記)は、HAモニタによるホットスタンバイ構成のシステムに追加*2することで、系切替時間を短縮します。

HAモニタとHA Booster Packの組み合わせは、HiRDBの様に、HAモニタとのインターフェイスを持ち、大規模なRAWディスクを扱う上位アプリケーションへの適用が、最も効果的です。

*1
「HA Booster Pack」は日立の開発製品ですが、対応するサポートサービス商品はEP8000対応サポートサービスにて提供します。
*2
詳細は「動作環境」をご覧下さい。

HA Booster Packの構成例を次に示します。

HA Booster Packは、EP8000シリーズに接続した日立ディスクアレイシステム上に構成されたVG(ボリュームグループ)単位に、ディスクアクセスを制御します。HA Booster Packを使用することで、実行系と待機系から共有されるディスクを排他するために従来必要だったフェイルオーバ時のVG有効化処理時間を削減できます。これによってミッションクリティカルな大規模システムの業務を、ほとんど停止することなく、高速に切り替えることができます。また、HA Booster Packを適用すれば、実行系と待機系の両方に接続された系切替機構(HRA:Health-check and Reset Adapter)経由で、障害をダイレクトに通知できるため、実行系OSの障害発生と同時に待機系への切り替え開始が可能となり、系切り替え時間をさらに短縮できます。

構成

HA Booster Pack は、次のソフトウェア製品を提供します。1インストールライセンスと媒体を含みます。

  • Hitachi HA Booster Pack for AIX

動作環境

適用OS

AIX 7.3 01-00以降*1
AIX V7.2 01-00以降*2
AIX V7.1 01-00以降*3
AIX V6.1 01-00以降*4
AIX 5L V5.3 01-00以降*5
AIX 5L V5.2 01-00以降
AIX 5L V5.1 01-00-/D以降*6
*1
Hitachi HA Booster Pack for AIX 01-11以降で対応。
なお、Virtual I/O構成には対応していません。
*2
Hitachi HA Booster Pack for AIX 01-09以降で対応。
なお、Virtual I/O構成には対応していません。
*3
Hitachi HA Booster Pack for AIX 01-06以降で対応。
なお、Virtual I/O構成には対応していません。
*4
Hitachi HA Booster Pack for AIX 01-02-/A以降で対応。
なお、Virtual I/O構成には対応していません。
*5
Hitachi HA Booster Pack for AIX 01-02以降で対応。
なお、Virtual I/O構成には対応していません。
*6
Hitachi HA Booster Pack for AIX 01-04以降では対応していません。

適用システム装置

  • EP8000シリーズ(655、655(1.5GHz)、655(1.7GHz)を除く)*1
*1
POWER6は、Hitachi HA Booster Pack for AIX 01-02-/A以降で対応。
POWER7は、Hitachi HA Booster Pack for AIX 01-05以降で対応。
POWER8は、Hitachi HA Booster Pack for AIX 01-09以降で対応。
POWER9は、Hitachi HA Booster Pack for AIX 01-09-/A以降で対応。
POWER10は、Hitachi HA Booster Pack for AIX 01-11以降で対応。

前提ソフトウェア

HAモニタ 01-03以降
非LPAR構成で「OS障害通知機能」を使用する場合は、01-05以降
LPAR構成で「OS障害通知機能」を使用する場合は、01-06-/D、01-07-/E、01-08-/A、01-09-/A、01-10-/A以降
Hitachi HA Booster Pack for AIX 01-11以降で制御グループIDが20〜49の制御グループを使用する場合は、01-31以降

前提ハードウェア

日立ディスクアレイシステムディスク装置
VG制御機能を使用する場合に必要です。
系切替機構(HRA)
OS障害通知機能を使う場合は対応している系切替機構が必要です。
LANアダプタ
LANアダプタを経由してOS障害通知機能を使用する場合必要です。対応しているLANアダプタは下記のとおりです。
なお、イーサネットチャネル機能を使用して作成したネットワークインタフェースなどの仮想アダプタを、OS障害通知機能に使用するリセットパスには適用できません。
THE-xxxxFC2968、THE-xxxxFC4951、THE-xxxxFC4961、THE-xxxxFC4962、THE-xxxxFC5706、THE-xxxxFC5740、THE-xxxxFC5717、THE-xxxxFC5717B、THE-xxxxFC5767、THE-xxxxFC5899、THE-xxxxFC5260  *1
*1

上記の「xxxx」は、EP8000の機種/モデルによって異なります。
上記以外のLANアダプタを使用した場合、タイミングによって、次のような事象が発生する場合があります。

  • ダンプが出力されない。
  • OS障害通知用のパケットが送出されず、待機系での引継ぎ処理開始が遅れる、または、引継ぎが行われず系切り替えが実行されない。
  • HAモニタの初期設定に失敗する。

THE-xxxxFC5740、THE-xxxxFC5717、THE-xxxxFC5717Bは、Hitachi HA Booster Pack for AIX 01-05以降で対応。
THE-xxxxFC5767は、Hitachi HA Booster Pack for AIX 01-06以降で対応。
THE-xxxxFC5899、THE-xxxxFC5260は、Hitachi HA Booster Pack for AIX 01-09以降で対応。