EP8000シリーズでは、オペレーティングシステムに米国International Business Machines, Corp.のAIXを採用しています。
AIXは、優れたパフォーマンス、スケーラビリティ、信頼性、可用性、高品質を総合的に提供するオペレーティングシステムです。また、ミッションクリティカルなビジネスに必要な多彩な特長を備えています。
POWER5以降のプロセッサ搭載モデルでは、SMP システムのハードウェアリソースを論理的に分割する論理分割機能(LPAR)を提供します。
LPARを使用すると、プロセッサ、メモリ、拡張スロットなどのハードウェアリソースを、パーティションと呼ぶ論理的な複数のシステムに分配して、各パーティションを、それぞれ独立したシステムのように扱えます。
LPARは、POWER5以降のプロセッサ搭載モデルと当該システム装置をサポートするAIXの組み合わせで提供します。
一つの筐体内に仮想LANを構築し、パーティション間の通信を、通信アダプタを介することなく実現します。また、ホスト・イーサネット・アダプタ(HEA)やVirtual I/O Serverの共用Ethernetアダプタを利用すると、外部のLANと接続が可能となります。
JFS/JFS2は、ディスク障害時のリカバリ時間を短縮するファイルシステムです。
JFSは、最大64GBのファイル、最大1TBのファイルシステムを作成できます。
JFS2は、JFSの機能を拡張したファイルシステムで、最大16TBのファイル、最大32TBのファイルシステムを作成できます。JFS2では、次に示す機能を利用することができます。
LVMは、物理ディスクを任意の構成の論理ボリュームとして管理し、柔軟なディスク運用を可能とします。
AIXのLVMは、LVMの基本的な機能に加えて、ディスク装置のミラーリング/ストライピング機能を提供します。また、次に示す機能を利用することができます。
Workload Manager は、より良い資源管理を可能とします。予想外の需要ピークの負荷に対して、ディスクI/O の制御のほかに、CPU/メモリなどを制御してシステムのオーバヘッドを減少させる対処を行います。
32ビットプログラムにおいて、最大3.25GBのデータ領域を持つプログラムを作成できます。アプリケーションプログラムが、より多くのメモリを使用できます。
POWER5以降のプロセッサ搭載モデルでSMTを使用できます。
SMTを使用すると、一つのプロセッサ内で複数のスレッドを実行できるため、プロセッサの利用効率を向上できます。上位で動作するアプリケーションは、SMTについて意識する必要はありません。
システムハングアップの検出、自動システム再起動、ネットワークアダプタ障害時の経路交代機能および障害連続多発時のエラーログの抑制など、強力な障害対応機能を提供します。
アプリケーション稼働中のcoreファイル生成、I/Oハングアップの検出、メモリ障害時の障害局所化が可能です。
また、実行時エラーチェック、カーネル自動回復、OS稼働中のコンポーネント・ダンプ取得が可能です。
メインフレーム並みの約2000種類の情報を採取できます。トレースポイント機能によって、フォーマットファイル(テンプレートファイル)のルールに従って、ログファイルを編集する機能を提供します。
sendmail、IPv6、ネットワーク全体の構成ファイルの整合性を維持するためのNIS、リモートコンピュータ上のファイル/ディレクトリをローカル環境のファイル/ディレクトリと同等に処理できるNFS V4を提供しています。
X Window System Version 11 Release 7.1(X11R7)のウィンドウシステム、OSF/Motif2.1のインタフェース、3次元グラフィックス機能としてOpenGLを提供します。
Native Kerberos V5 Network Authentication Serviceの認証機能を提供します。
AIXの旧リリース用のプログラムは、新リリース上で、再コンパイルなしに実行できます。ただし、新リリース上でコンパイルされたプログラムは、旧リリースでの動作は保証しません。
また、次に示すプログラムは、互換性を保証しません。
AIXオペレーティングシステムとして、次のソフトウェア製品を提供します。