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中川 弘充 (2008年4月入社)
Hiromitsu Nakagawa
Lumada Data Science Lab.
データサイエンティスト
入社後は研究職としてデータ分析領域で研鑚を積む。ヘルスケア分野での多彩なプロジェクトやエネルギー分野での大規模プロジェクトに従事し、ヒューマンセンシング技術や時系列データストア技術を活用して業務に貢献。講演や後進の指導も担当。
学生時代は画像処理や音声認識などの技術を用いて、映像シーンや発話内容などの分析方法を研究していました。将来的にもデータ分析の仕事をしたいと思っていたので、夢がかなったといえます。日立製作所を選んだのは、社会インフラから家電まで事業領域がとても広く、保有する技術も、ITやOTから、プロダクト、システム構築まで多岐にわたっているからです。IT分野を中心に、幅広いフィールドで総合的な研究開発を行いたいと考えていたので、ぴったりの企業だと思いました。入社してわかったのは、多くの選択肢の中から自分の進みたい道を選びながら、キャリアを重ねる環境が整っていることですね。また国籍や文化、ライフスタイルなどが異なるさまざまな仲間と出会えたことも、私にとっては価値観を広げる大切な経験になりました。
新入社員として中央研究所に入社して以来、研究部門一筋です。新しい事業の種となる技術を生み出して、特許の取得をめざしたり、社内外で発表する論文を書いたりと、データ分析の領域で研究者としての仕事を行ってきました。けれど、役割はそれだけではありません。こうした技術をビジネスに結び付けていく事業部門との連携も重要なミッションです。事業部門がお客様のニーズを捉えて、研究部門へ技術開発や分析支援を依頼することもありますし、研究部門が社会の潮流を見据えて、事業部門へ将来に向けた研究開発を提案することもあります。事業部門とともにデータ分析でお客様の課題を達成していくときには、プロジェクト全体を俯瞰して分析の方針を決めるコンサルタント的な役割を果たすことが多いですね。さらに最近は、社内のSEやインターンシップの学生を実習生として受け入れて分析の助言をしたり、AIをテーマとしたワークショップにメンターとして参加したりするなど、人財育成の業務にも携わっています。
今は主に2つのテーマでプロジェクトを進めています。一つはヒューマンセンシング技術を活用した分析アプリケーションの研究開発です。例えば、人がカメラの前を歩く姿を撮影して映像をAIに分析させ、運動機能が低下した部分を見つけてトレーニングを提案するシステムなどを開発しています。もう一つは時系列データストア技術を活用したアナリティクス基盤の研究開発です。例えば、スマホで計測した位置情報をもとに従業員の勤務場所やオフィスの活用状況を分析して管理するプラットフォームなどを開発しています。また、以前には再生可能エネルギー分野の案件も経験しました。日立製作所では風力発電システムの提供から運用・保守までを担っていますが、その部品は巨大なため調達や保管が容易ではなく、特に洋上発電では点検も簡単には行えません。そこで、ひずみセンサーのデータを使ってオペレーションの方針やメンテナンスの時期を判断するシステムを開発しました。このときはIT系の研究者とOT系の研究者、事業部門の技術者が一丸となって取り組んだのですが、さまざまな立場の社員が連携して大きなプロジェクトを遂行できるのも日立製作所の魅力だと思います。
MOVIE
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