お悩み3 ハイブリッド構成で柔軟な災害対策/バックアップ環境を構成することが難しい
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EverFlex from Hitachiとは、日立が提供するas a Service型のITプラットフォームです。これまで日立がミッションクリティカルな基幹システムの構築や運用で培ってきた知見やノウハウを10種類のポートフォリオに分類し、お客さまの課題に応じて、各種サービスを選択・利用できます。ハイブリッドクラウド向けストレージサービス「VSP on cloud(Hitachi Virtual Storage Platform on cloud)」はハイブリッドクラウドの導入時に直面しがちな「移行の煩雑さ」「クラウド利活用の加速」「堅ろう性の維持」という課題への対応に強みを持ち、パブリッククラウド連携を実現します。
VSP on cloudは、日立のストレージ技術や運用ノウハウをクラウド上に適用することで、高信頼かつ柔軟なデータ利活用を可能にします。VSP on cloudは、オンプレミスのデータをクラウドに移行するだけでなく、クラウドのさまざまなサービスとも簡単に連携できます。これにより、クラウドのメリットを享受できます。
最適なITインフラ環境を検討する中で ハイブリッドクラウド導入を検討する企業が増えていますが、その際に抱える悩みについて全3回のコラムで解説していきます。前回は、クラウドを使ったデータ分析が効率的にできないというお悩みについてお話しました。
今回の連載コラム(第3回)では、ハイブリッドクラウドにおける事業継続性に関するお悩みについてお答えしていきます。
お悩み3: ハイブリッド構成で柔軟な災害対策/バックアップ環境を構成することが難しい
お悩み3 ハイブリッド構成で柔軟な災害対策/バックアップ環境を構成することが難しい
製造業の生産管理部のマネージャーである上杉さんは、オンプレミスの生産管理システムの災害対策環境をクラウドに構築したいと考えていますが、オンプレミスとクラウドの間でデータをやり取りする上で、データの同期や整合性を保つことが重要であるため、その実現方法に頭を抱えています。
問題1: 基幹システムの持つデータを取り扱うにあたり、オンプレミスとクラウド間では、確実なデータ連携が必要
災害対策環境の構築のために、オンプレミスからクラウドへ常に最新のデータをコピーする場合、その同期処理に時間を要し、本番環境におけるシステムの応答遅延が懸念されます。本番環境の性能を維持しながら、オンプレミスからクラウドに確実にデータ連携するためには、専用のネットワーク回線を利用したり、性能影響が少ない運用設計が必要となるなど、コストと時間を要します。
VSP on cloudは、オンプレミスのVSPと同じストレージコントローラー機能を使用しており、エンタープライズ向け災害対策で実績あるストレージコピー機能をクラウドにも適用し、オンプレミスとクラウド間の災害対策にも活用できる高信頼なデータ連携が可能です。本番環境にて書き込み処理があった場合は、オンプレミスからクラウドへのコピー処理は非同期に行われるため、本番環境の応答性能に影響を受けないようにコピーすることができます。またストレージ内で書き込まれた順序を記憶しているため、クラウド側からデータを利用する際は最新のデータを利用することができます。
問題2: データセンターファシリティの維持にコストがかかる利用頻度の低い災害対策環境をクラウド化したい
オンプレミスに災害対策環境を構築したものの、利用頻度が低く、データセンターファシリティ維持にコストがかさむ場合があります。この場合、企業のキャッシュフローに悪影響であるため対策が必要です。一方で、クラウドに災害対策環境を構築する場合、本番時の環境とクラウドの災害対策環境の間で、データの同期などの課題が生じます。これらの課題に対応できなければ、災害時にシステムが速やかに復旧できない可能性があります。
VSP on cloudは、災害対策用のストレージ環境をクラウドに構築し、データセンターファシリティの維持コストを削減できます。また、クラウドリソースの活用でコストを最適化できます。例えば、災害対策環境を必要なときだけ起動したり、リソースの拡張や縮小を柔軟に行ったりすることができます。
上杉さんは、VSP on cloudで利用頻度の低い災害対策環境をクラウドに移行し、キャッシュフローを改善しました。災害対策環境をクラウドに構築することで、データセンターファシリティの維持コストを削減し、クラウドリソースの活用によりコストを最適化することができました。これにより、上杉さんは、災害対策/バックアップ環境を柔軟に構成し、データの整合性を保つことができました。
VSP on cloudが提供する高信頼なオンプレミス-クラウド間データ連携を使うことで、オンプレミスとクラウドのハイブリッド環境での災害対策環境構築が容易になります。災害対策環境をクラウド上に構築することで、簡単かつ安全に、クラウドストレージ上へのデータバックアップ/アーカイブを可能とし、事業継続性を確保するとともにシステム全体のTCOの最適化を図ることができます。柔軟な災害対策/バックアップ環境の構築をお考えの方は、検討されてはいかがでしょうか?
結論ハイブリッドクラウドなら、EverFlex from HitachiのVSP on cloud
この連載コラムでは、ハイブリッドクラウド導入における3つのお悩みについて、EverFlex from Hitachiのハイブリッドクラウドソリューションがどのように解決できるかをご紹介しました。
お悩み1 オンプレミス環境をクラウドに移行する際の困難さ
EverFlex from Hitachiなら、クラウドへの移行が容易にできます。
VSP on cloudは、クラウド移行時の設計・運用変更負担を大幅に低減するサービスです。クラウド上でも既存のオンプレミスと同じストレージ環境を、日立のマネージドサービスでご提供します。コストや容量の調整が柔軟にでき、特定のクラウドにロックインされず、オンプレミス環境のクラウドへの移行も容易に行えます。VSP on cloudを利用することで、オンプレミス環境をクラウドに移行する際の困難さを解決し、クラウドのメリットを最大限に享受できるようになります。
お悩み2 クラウド上での開発や分析にオンプレミスのデータをうまく活用できない
EverFlex from Hitachiなら、
ハイブリッドクラウドを活用した分析の柔軟な効率化が可能です。
VSP on cloudは、クラウド上の柔軟なリソース・サービス活用をデータ基盤として支えます。オンプレミスにある基幹システムのデータを、整合性を保ちながらクラウドに移行できます。これにより、データの整合性と鮮度を維持しながら、オンプレミスでは困難だったデータの分析や活用の幅を広げることができます。
お悩み3 ハイブリッド構成で柔軟な災害対策/バックアップ環境を構成することが難しい
EverFlex from Hitachiなら、堅ろう性を向上できます。
VSP on cloudは、オンプレミスのVSPと同じストレージソフトウェアを使用しており、エンタープライズ向け災害対策で実績あるストレージコピー機能をクラウドにも適用できます。これにより、オンプレミスとクラウドの間でデータの同期や整合性を高速かつ確実に行うことができます。また、VSP on cloudは、クラウド上での災害対策における起動や停止、リソースの拡張や縮小などを柔軟に行うことができます。これにより、災害時にシステムの復旧を迅速かつ効率的に行うことができます。
EverFlex from Hitachiなら、ハイブリッドクラウド導入における3つのお悩みを解決できます。ハイブリッドクラウドとは、オンプレミスとクラウドの両方でデータとアプリケーションを共有できるクラウドモデルで、用途によってオンプレミスやパブリッククラウドを採用し適材適所で使い分けることができます。しかし、その導入には、「移行の煩雑さ」「クラウド利活用の加速」「堅ろう性の維持」などの課題があります。
EverFlex from Hitachiは、これらの課題を解決するサービスとして、オンプレミスのインフラやアプリケーションをそのままクラウドに移行できるVSP on cloudを提供します。VSP on cloudは、日立のストレージ技術や運用ノウハウをクラウド上に適用することで、高信頼かつ柔軟なデータ利活用を可能にします。VSP on cloudは、オンプレミスのデータをクラウドに移行するだけでなく、クラウドのさまざまなサービスとも簡単に連携できます。これにより、クラウドのメリットを享受できます。
最後に、この全3回の連載コラムを読んでいただき、ありがとうございました。EverFlex from Hitachiに関するご質問やご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。