お悩み2 クラウド上での開発や分析にオンプレミスのデータをうまく活用できない
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EverFlex from Hitachiとは、日立が提供するas a Service型のITプラットフォームです。これまで日立がミッションクリティカルな基幹システムの構築や運用で培ってきた知見やノウハウを10種類のポートフォリオに分類し、お客さまの課題に応じて、各種サービスを選択・利用できます。ハイブリッドクラウド向けストレージサービス「VSP on cloud(Hitachi Virtual Storage Platform on cloud)」はハイブリッドクラウドの導入時に直面しがちな「移行の煩雑さ」「クラウド利活用の加速」「堅ろう性の維持」という課題への対応に強みを持ち、パブリッククラウド連携を実現します。
最適なITインフラ環境を検討する中でハイブリッドクラウド導入を検討する企業が増えていますが、その際に抱える悩みについて全3回のコラムで解説していきます。前回は、クラウド市場の現状と「オンプレミス環境をクラウドに移行する際の困難さ」についてお話しました。
今回の連載コラム(第2回)では、「クラウド上での開発や分析にオンプレミスのデータをうまく活用できない」についてのお悩みについてお答えしていきます。
お悩み2: クラウド上での開発や分析にオンプレミスのデータをうまく活用できない
お悩み2 クラウド上での開発や分析にオンプレミスのデータをうまく活用できない
ある医療機関の情報システム部のマネージャーである佐藤さんは、オンプレミスの医療機器の利用状況のデータをクラウドで分析したいというニーズがありました。しかし、オンプレミスとクラウドでは、データの形式や管理方法が異なるため、データの鮮度を保ったままデータの連携や移行、管理の統合には多くの課題があります。
このままオンプレミスのデータをクラウドの最新技術やサービスと組み合わせて分析できないと、DX(デジタルトランスフォーメーション)を加速するために必要なデータ分析の能力や効率が低下するなど、業務に支障が出てしまいます。
問題1: オンプレミスにある基幹システムのデータも活用して新しいインサイトを得たい
ビジネスに有益な情報を発見したり、意思決定を支援するには、企業の有するデータをクラウド上で分析することが有効です。ただし、データがオンプレミス環境の基幹システムにある場合、オンプレミスとクラウドでは、データの形式や管理方法が異なるため、データの移行や管理の統合には多くの課題があります。データの変換や同期にはコストや時間がかかり、データの整合性を維持することが難しい場合があります。
VSP on cloudは、オンプレミスにあるデータをシームレスにクラウドに連携し、新たなインサイトの獲得を支援します。VSP on cloudは、オンプレミスのデータをクラウド連携しクラウド上のさまざまなサービスを活用して、オンプレミスでは困難だったデータの分析や活用の場を広げることができます。
問題2: オンプレミスにある本番環境の最新データを確実に素早くクラウドに連携して利活用したい
データ分析の精度や効率を高めるためにはデータの鮮度が重要になってきます。しかし、オンプレミスとクラウドでは、データの更新頻度やタイミングが異なるため、データの鮮度を維持することに課題があります。データの鮮度を高めるためには、分析対象のデータをオンプレミスからクラウドへ連携する際、極力時間をかけずに連携する仕組みが重要です。
VSP on cloudは、オンプレミスにある本番環境データをクラウドに連携できるクラウドストレージサービスです。オンプレミスにある本番データを高速、かつ整合性を保ってクラウドへ連携できるので、短い期間でデータを連携することができ、データの鮮度を保ちます。
佐藤さんは、VSP on cloudを利用して、オンプレミスの医療機器の利用状況のデータをクラウドで分析することにしました。分析の際には、オンプレミスのデータをそのままクラウドに連携できたため、データの鮮度や整合性を保つことができました。佐藤さんは、VSP on cloudのおかげで、クラウドの最新技術やサービスと組み合わせて、効率的な医療資源管理と機器の品質向上とメンテナンス予測などの有益な情報を発見できるようになりました。これにより、医療サービスの質や効率を向上させることができました。
VSP on cloudは、日立のストレージ技術や運用ノウハウをクラウド上に適用することで、信頼性と柔軟性を持つデータ利活用を可能にします。不確定要素の高い市場でビジネスを推進する企業にとって、データ分析とインサイト獲得のための重要なデータ基盤となります。クラウド上での開発や分析にオンプレミスのデータをうまく利活用できていないと感じる方は、導入を検討されてはいかがでしょうか?
次回のコラムでは、「お悩み3:ハイブリッド構成で柔軟な災害対策/バックアップ環境を構成することが難しい」について、EverFlex from Hitachiがどのように解決できるかをご紹介します。お楽しみに!