IT構造改革
社会イノベーション事業の拡大とデジタル経営の実現に貢献するため、日立グループ共通の「デジタル経営基盤」を構築し、「成長のための情報提供」と「会社規模やポートフォリオが拡大してもコストが増大しない仕組み」を実現します。
レガシーIT※1の断捨離、モダナイズした共通ITサービスへの集約・統合により、IT資産の軽量化と保守コストの削減を実現。
日立グループ全体のITサービスコストの見直しを通して、シンプルかつ低コストなIT運用を推進しています。
これまで日立グループ各社では、各社が個別の業務プロセスに応じてIT資産を保有・運用しており、日立グループ内でIT資産およびIT運用費の重複が発生しています。
この状況を変えるべく、コーポレートガバナンスを強化しつつ、日立グループ全体で業務プロセスおよびIT運用の標準化・共通化を徹底します。共通ITサービスへの集約、クラウドシフト、レガシーITの整理を敢行することで、IT資産軽量化と保守コスト削減を推進しています。これにより、ビジネス拡大に伴う定常ITコストの増加を抑制し、経営・事業に貢献する成長投資資金を確保します。日立グループの定常ITコストならびに投資対効果を定期的にモニタリングすることで、改善に向けたPDCAサイクルを実行しており、売上高に占める定常ITコストの比率は適正な水準を維持しています。
日立グループ各社のレガシーITを対象としたモダナイズを敢行し、俊敏性・効率性・堅ろう性を兼ね備えた共通ITサービスへの集約を進めています。レガシーIT削減をKPIと定め、2023年度において、2024日立グループIT中期計画の削減目標を前倒しで達成しました。
また、全社のIT資産・コストを共通IT領域(コアIT)と事業特化ITに精査・分類し、これまで各社が独自に保有しているコアITのIT資産を共通ITサービスへ集約することで、コアIT比率を拡大し、コスト構造改革を推進しています。