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Workload Manager(以下:WLM)は、リソース管理ミドルウェアで、設定したSLO(サービスレベル目標:Service Level Objective)に性能を近づけるよう、CPUリソース等の動的な再配分を自動的に実行する製品です。

WLM 製品紹介

SLOの設定

WLMは、性能の目標値(SLO)を設定することにより、目標値を達成できるようにそれぞれのアプリケーションに対して適切なCPUの割り当てを動的に行います。
SLOで設定できる項目は次のとおりです。

ワークロードグループ
CPUを割り当てるグループを設定し、このグループに対してアプリケーションを割り当てます。
プライオリティ(優先順位)
ワークロードグループ間でのプライオリティを設定し、その順位に従ってCPUの割り当てを調整します。
SLOがアクティブとなる条件
例えば、「バックアップのアプリケーションが動作している時」など、SLOがアクティブとなる条件を設定します。
CPU使用の固定値、上限値/下限値
CPUリソース割り当て60%(固定)や、20%〜50%など上限下限を設定すると、CPUの負荷に応じ、設定範囲内で割り当てを調整します。
ゴール(目標値)
例えば、「レスポンスタイム4秒以下」と設定すると、その目標値を達成するようCPUを割り当てます。

WLMの機能

他ミドルウェアとの連携

WLMのリソースパーティションの割り当て方式は、FSS*1とpset*2があります。
Virtual Partitions(以下:vPars)と連携することで、CPUリソースを動的に移動することができます。

vPars間でのCPUの動的移動(rp7410/2Cell/8CPU)

WLMはServiceguardと連携することで、フェイルオーバしたアプリケーションが必要なリソースを確実に確保するように調整します。
また、GlancePlusと連携することで、ワークロードグループごとに詳細な使用情報を提供します。

*1
Fair Share Scheduler。HP-UXカーネルに組み込まれた専用のスケジューラーで、個々のプロセスのCPU利用率を%単位で厳密に配分します。
*2
HP-UX Processor Sets。複数のワークロードやユーザ、部門などにプロセッサ・リソースを割り当てる機能です。psetは、HP-UX標準機能です。