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Global Workload Manager(以下:gWLM)は、優先度の高いアプリケーションのサービスレベルを維持し、また使用率を向上させるために複数のワークロードに対してリソースを自動的に割り当てることで、大規模で多くの部門のアプリケーションをホストする集中管理のIT環境を提供する製品です。

gWLM 製品紹介

ポリシーの設定

gWLMは、ワークロードの管理をポリシーベースで行います。SIM*1のインターフェースを利用し、GUIでワークロードの設定が可能です。
標準で用意されている組み込みのポリシーは次のとおりです。

OwnBorrow
ワークロードが所有するCPUリソース数、所有すべきCPUリソースの最大値と最小値を設定します。未使用のリソースはワークロード間で共有が可能で、また、負荷が高い場合でも所有部分に相当するリソースの確保は最低限保証されます。
Fixed
ワークロードに割り当てるCPUの使用率(個数)が固定されます。ワークロード間でのリソースの共有は行われません。
Utilization
ワークロードのCPU使用率の範囲を設定し、gWLMは範囲内にCPU使用率が収まるように調整します。ワークロードに割り当てられているCPUの利用率が設定範囲を超えると、CPUリソースを追加し、設定範囲を下回ると、CPUリソースを減らします。
Custom
ユーザーが任意の計測データを定義し、gWLMがその実測値と指定された目標値とを比較して、必要に応じてCPUの割り当てを調整し、該当するワークロードを管理します。

SIMを利用したgWLMのポリシー選択画面

ワークロード集中管理

gWLMはポリシーに基づきワークロードをモニターし、空きリソースから負荷の高いワークロードへ、あるいは優先度の低いワークロードから優先度の高いクリティカルなアプリケーションへCPUを自動的に割り当てます。
また、Webベースの中央管理型のシステムで環境の監視やリソースの使用レポート・監査レポートの作成を簡単に行うことができます。これにより、gWLMの環境を素早く構築することが可能です。

リソースパーティションの割り当て方式は、FSS*2とpset*3があり、パーティション、あるいはpsetを使用した大規模なシステムでも動作、管理が可能です。また、Virtual Partitions(以下:vPars)と連携することで、CPUリソースを動的に移動することができます。

gWLMのワークロード集中管理

*1
HP Systems Insight Manager。Web対応インタフェースとコマンド行インタフェースを用いて、障害監視、構成、およびワークロード管理という重要なHP-UX システム管理ツール群を利用可能にする、マルチシステム管理ソリューションです。
*2
Fair Share Scheduler。HP-UXカーネルに組み込まれた専用のスケジューラーで、個々のプロセスのCPU利用率を%単位で厳密に配分します。
*3
HP-UX Processor Sets。複数のワークロードやユーザ、部門などにプロセッサ・リソースを割り当てる機能です。psetは、HP-UX標準機能です。