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HAモニタ:構成/機能

論理分割された区画ごとのHA構成

論理分割された区画ごとのHA構成

サーバの性能が日々進化し、業務に必要なシステムも多岐にわたる状況の中、限りある資源で最大のパフォーマンスを得ることが注目されています。高性能サーバを最大限活用する方法の一つに、LPAR(Logical Partitioning:論理分割)があります。
LPARとは、1台のサーバを論理的に複数の区画に分割して、CPUやメモリなどを区画ごとに割り当てることです。1台のサーバ上に複数のシステムを構築できるため、サーバを有効活用できます。

論理分割したLPAR構成では、システムが互いのパフォーマンスに影響してしまうと十分な効果が得られません。二つのシステムを1台のサーバ上に構築しているとします。片方のシステムに障害が発生したとき、両方のシステムを系切り替えしていたのでは、安定したサービスを提供できません。

HAモニタは、論理分割された区画単位つまりシステム単位に、システム監視や系切り替えができます。互いのシステムが影響することがなく独立しているため、論理分割によってサーバの資源を活用すると同時に、ノンストップサービスが実現できます。
障害の例として、アプリケーションに障害が発生した場合と、区画(システム)に障害が発生した場合の系切り替えを示します。

なお、共有ディスクのSCSIリザーブを使用する場合、リセットはしません。共有ディスクのSCSIリザーブによる排他制御により系切り替えします。

アプリケーションに障害が発生したら、その区画だけを系切り替えできる

HAモニタは、各論理区画に常駐してアプリケーションを監視します。ある区画のアプリケーションに障害が発生した場合、待機系の区画に系切り替えをします。このとき、ほかの区画は通常どおりサービスを継続できます。

区画単位でアプリケーションの監視や切り替えができる
アプリケーション障害時の系切り替え

区画に障害が発生したら、その区画だけを切り離せる

論理分割された区画に構築されているシステム自体に障害が発生した場合、HAモニタは障害が発生した区画だけをリセットして、即座に待機系に系切り替えをします。リセットでは障害が発生した区画だけを素早く確実に切り離すため、ほかの区画はまったく影響を受けることなく、通常どおりサービスを継続できます。

区画単位で系切り替えができる
区画障害時の系切り替え

VMwareによる仮想化環境における信頼性の向上

VMwareによる仮想化環境にHAモニタを導入することにより、次のとおり信頼性を向上させます。

  • アプリケーション障害時にも系切り替えが可能になる。
  • 高速系切り替えにより業務停止時間を短縮。

VMwareによる仮想化環境にHAモニタを導入することにより、信頼性を向上することができる。