地中可視化サービス導入による効果
日立と仙台市は、2021年度から下水道領域において、地下埋設物の三次元位置情報を可視化・一元管理する「地中可視化サービス」の共同研究を行ってきました。
2フェーズにわたる共同研究で検証された、地中可視化サービス導入による効果をご紹介します。
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①工数の削減
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定常業務における情報収集・集約、調整工数を約50〜70%削減できることが検証されました。
また、追加・変更対応における手戻り・工期遅延の解決も期待されます。
(探査・解析範囲が約1,000mの場合の評価結果となります。)
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- 調達計画:不変、現調・測量:50%削減、協議図作成:70%削減と設定
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②事故の抑止
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正確な埋設物の情報があることにより、工事における事故の約3割を未然防止できると仙台市に評価いただきました。
未然防止により、周辺断水や国への報告などの対応負荷軽減につながることも期待されています。
過去5年間で発生した事故を検証
地中可視化サービスの目標性能である管径50φ以上の管路破損事故に着目。5年合計47件のうち、14件(約3割)が該当
可視化情報があった場合、管路敷設状況の正確かつ直感的な把握により、注意喚起、事故の未然防止につながることが期待される
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③計画通りの施工推進による住民負担・環境負荷軽減
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追加試掘・施工のための現地調査の測量に伴う交通規制について、地中可視化サービスの活用で得られた規制時間削減の検証結果と、仙台市の交通量データ等を照らし合わせ、渋滞緩和効果について約1,200万円、CO2については約44%削減可能と算出されました。
(探査・解析範囲が約1,000mの場合の評価結果となります。)
- 渋滞緩和効果
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国土交通省「費用便益分析マニュアル」の試算手法に基づき算出
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