IoTを活用した鳥獣害対策に取り組みました
ITエコ実験村のフィールドや周辺ではイノシシやシカの目撃や農作物が荒らされる被害が年々増加してきました。
鳥獣被害を防ぐために効率的な有害鳥獣の捕獲が行えるよう鳥獣害対策支援サービスを導入しました。
動物の出没を検知すると自動的に撮影する出没検知センサー(*1)や鳥獣忌避センサー(*2)を設置し、里地里山に生息する動物の出没した時間と場所を地理情報システム上に収集します。
各種センサーで取得した出没状況をまとめ、鳥獣の出没頻度の高い場所を地図上で見える化し、罠の設置場所の判断を支援します。
鳥獣を捕獲する罠が作動するとメールで通報する捕獲検知センサー(*3)を設置し、罠の作動の情報を集め、捕獲実績の収集に役立てます。
ITエコ実験村では
・出没地点での動物の観察
・人と動物のすみわけでの忌避
・山での捕獲
の3ステップで有害鳥獣の捕獲支援をしています。
*1:出没検知センサー:赤外線センサなどで動物の熱を感知した時に写真を撮影し、メール送信を行うトレイルカメラ
*2:鳥獣忌避センサー:下記「新鳥獣害対策ソリューション」をご覧ください
*3:捕獲検知センサー:箱罠やくくり罠などにセンサーを設置し、罠が作動した時にメール送信を行う装置
鳥獣害対策支援サービスは、(株)日立製作所のソリューションです。2021年度でサービスを終了しました。
鳥獣による農作物の被害をなくすためにIoTと、音・光による忌避装置とを融合させた鳥獣害対策ソリューションです。
@センサーでシカなどの野生動物を感知すると、
Aカメラで録画するとともに、
B高輝度LEDの点滅発光、
Cスピーカーからの威嚇音により野生動物を追い払い、
D関係者へメールで通知可能です。
北海道ではエゾシカへの効果が確認できています。
ITエコ実験村ではイノシシへの効果について、人の耳には聞こえないモスキート音を用いた実証実験を行っています。
ソリューションイメージ
新鳥獣害対策ソリューションは、竃k海道日立システムズのソリューションです。2021年度でサービスを終了しました。