プロジェクトが成功し、すでにSAP S/4HANAでの業務を進めている住友重機械工業。影響範囲は会計領域が国内33社、ロジスティクス1工場、そして海外ですが、ストレートコンバージョンを実施したため、業務変化は最小限に留まり、大きなトラブルは発生しなかったといいます。むしろ想定していたよりもトラブルは無く、スケジュール通りにシステムを稼働させることができました。
SAP S/4HANAに移行したことにより、海外展開の基盤が完成したこと、そして2027年に迫っていた保守期限に伴う不安が解消されたことにより、新たな試みを検討する余裕ができたと風間氏は語ります。今後SAP S/4HANAの活用という点では、SAPに格納されているデータとAIを組み合わせたデータの利活用も視野に入れており、運用支援にも携わっている日立製作所からの提案にも、期待を寄せています。
住友重機械工業は、データドリブン経営やDXといった新しい取り組みに挑戦できる新たな経営基盤、SAP S/4HANAを手に入れました。今後は日立製作所とともに、新たな変革フェーズに進むはずです。