〔2〕「REDISuite」がもたらした物流改革とMD改革
中京のドライ系物流センター7拠点を2拠点に集約
ユニー株式会社
営業統括本部 IT物流部
物流担当部長
村井 秀紀氏
「REDISuite」による流通BMSの導入が、ユニーの物流部門に大きな変革をもたらしました。「当時、一番の課題が菓子のDCセンターをTC化することでした」と物流担当部長の村井秀紀氏は振り返ります。
「JCA手順の通信時間では菓子の当日納品はきわめて困難。しかし流通BMSの導入で今まで30〜40分かかっていた通信時間が2〜3分に短縮できました」。さらに日立のロジスティックソリューションによる庫内作業の効率化を推し進めた結果、菓子のTC化が実現。こうした取り組みにより、中京のドライ系のセンター7拠点を2拠点に集約しています。
ただ流通BMSだけでは解決できない課題がありました。それは「事前出荷情報」のエラー。
「データが来ていないけれど商品が来たとか、逆にデータは来たけれど商品が来ないなどの現象が度々起こり円滑な作業を妨げていましたが、今は日立のEDIサービスによって、すべてのデータをクリーンにしていただいています」(村井氏)
ユニーの悩みを解決したのが「REDISuite」の事前出荷情報チェック機能。発注情報と事前出荷情報の「自動突合せ」によりやりとりされる情報の整合性を保持。万が一、エラーがあれば、卸さまにエラーリストを送付。迅速な対応を支援します。
TC:Transfer Center
「生活解決業」へ、"ビッグデータ"を安価に活用
ユニーがめざす「生活解決業」。その進化のために、いまユニーは新しい仕組みを取り入れようとしています。
「今 私どもは新しい成長領域としてECビジネスに注力しています」と角田氏。アピタ、ピアゴの実店舗では物理的に品揃えに限界があります。そこで通販サイトを立ち上げ、さらにはパソコンを使えない方のために店舗にタブレットPCを導入。ユニーのフルラインの品揃えからお買いものしていただける体制を整えつつあります。そのすべての接点でユニーはソリューションという観点を重視しています。
「お客さま一人ひとりにソリューションをご提供させていただくためにはすべての接点の販売データやレシートといった"ビッグデータ"の傾向分析が不可欠になりますが、それを安価な形で実現したい。今まさにそういうものが日立によって用意されようとしていますので、それを活用させていただこうと考えています」(角田氏)
これまでコストと手間がかかるものとされていたビッグデータ分析。この常識を覆すのが、日立の「マートレス商品分析」。将来、ユニーの戦略実行に不可欠な道具になるでしょう。