工場の設備故障診断を支援する AIエージェントの実用化に向けた試験運用を開始
ダイキン工業株式会社(以下、ダイキン)の業務用空調機器を生産する堺製作所臨海工場において、工場の設備故障診断を支援する設備故障診断AIエージェントの実用化に向けた試験運用を2025年4月より開始。
ダイキンは、世界28カ国90カ所以上の生産拠点で空調機器を生産し、グローバル各地域での展開を加速。一方、海外工場における保全技術者の確保や設備の高度化に伴う高いレベルの技術者育成が追い付かず、保全のリードタイムの増加、保全品質のばらつきなどに課題があった。また、設備ログ、保全記録などのデータは蓄積されているものの、業務の効率化に有効活用できていなかった。
本取り組みでは、ダイキンが蓄積してきた各種の生産設備やユーティリティ設備といった工場設備の図面を「ナレッジグラフ」として生成AIが読み取ることができる形に変換。ナレッジグラフおよび保全記録などの「OT データ」と、「日立独自の設備故障原因分析プロセス」など「OTスキル」を生成 AIに学習させることにより、ダイキンの一般的な保全技術者と同等以上の故障診断を実現。設備故障診断AIエージェントが10秒以内に、90%以上※の精度で設備故障の原因と対策を回答できることを確認し、実用化とグローバル展開が期待される。
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5種類の設備を対象に各5件の故障状況の原因・対策案を推定し、熟練保全技術者2名により推定の正しさを5段階で評価。
事例で学ぶ!フロントラインワーカーのAI業務適用本格化
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オンデマンド配信:2025年7月22日(火)〜
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