Q1. Borland社のVisiBrokerと日立のVisiBrokerは違いがあるのですか?
日立でリリースしているVisiBrokerには以下の特色があります。
- 日立ではBorland社からソースコードを導入しておりますので、迅速な障害解析が可能です。
- 日立が作成した日本語マニュアルがご利用できます。
Borland社が提供する英文マニュアルを電子ファイルとして提供している他、日本語マニュアル(製本)を提供しています。
Q2. VisiBroker V3がサポートするCORBAのバージョンを教えてください。
CORBA 2.1をサポートしています。
Q3. VisiBroker for Java 03-04とGateKeeperを使用しています。Windows NT上で稼動するクライアントアプレットとサーバオブジェクト間のコネクションを明示的に切断する手段はあるのでしょうか?
VisiBrokerが提供するORBconnectionMaxIdleを設定して、アイドル状態のコネクションを切断することができます。本オプションは、コネクションがアイドル状態の場合にVisiBrokerが指定した値を超えた場合にコネクションを切断します。
アプレットの場合はHTMLファイルに以下のタグを記述します。
<param name=ORBconnectionMaxIdle value=切断する時間>
Q4. VisiBroker for Java 03-04で作成したアプレットをNetscape Communicator 4.75にダウンロードさせて通信しようとするとエラーが発生してしまう。
Netscape CommunicatorにはVisiBroker for Java 2.5がバンドルされています。このため、03-04(VisiBroker for Java 3.4に相当)で作成したプログラムとのバージョン不整合が発生します。
回避の方法は次の2つです。
- CommunicatorにバンドルされているORB(VisiBroker for Java 2.5に相当)を利用する。
* idl2javaでIDLファイルをコンパイルする際、CommunicatorにバンドルされているORBと互換性のあるスタブ・スケルトンを生成するために、-back_compatオプションを付けてコンパイルします。また、CommunicatorにバンドルされているORBランタイムを利用する場合はサーバとゲートキーパをバックワードコンパティビリティというパラメタ(-ORBbackCompat true)を付加して起動し、HTMLファイルのアプレットタグに以下を追加します:
<param name=USE_ORB_LOCATOR value=true>
尚、idl2java -back_compatで生成されたスタブ・スケルトンはJDK 1.1でコンパイルする必要がありますので注意してください(Java2ではコンパイルできません)。
- CommunicatorにVisiBroker for Java 03-04の ライブラリをダウンロードさせる。
* CommunicatorにバンドルされているVisiBrokerではなく、VisiBroker for Java 03-04を利用する場合、HTMLファイルのアプレットタグに以下を追加します:
<param name=org.omg.CORBA.ORBClass value=com.visigenic.vbroker.orb.ORB>
Q5. VisiBroker for C++ 03-03を使用しています。サンプルに付属している"library"アプリケーションでIDLコンパイラ(orbeline)を用い、lib.idlをコンパイルしました。idl2cppコマンドによって生成した場合、lib.ippファイルが生成されなかったのですが、このファイルは何に使用されるのでしょうか?
IDLファイルをコンパイルする場合、orbelineではなく、idl2cppコマンドを使用してください。idl2cppコマンドを使用するとlib.ippファイルを生成しません。
orbelineコマンドは下位互換性を保つために提供されているだけです。このため、Version 03-03でorbelineコマンドを実行するとご指摘の lib.ippファイルを出力します。このファイルはVisiBrokerが下位互換を保持するために内部的に使用するものです。ユーザはこのファイルを使用しないでください。