Hitachi
お問い合わせお問い合わせ

さまざまな場面で扱う“データ”は、種類や用途が多様化しています。これらのデータを効率良くかつ効果的に利活用するためにデータを加工するプログラムの設計や開発を支援します。

データ加工ソリューションとは

マイグレーション・モダナイゼーションでのデータ移行や他システムとのデータ連携、アプリケーションのテスト効率化や、データの加工が必要なプログラムの設計・開発など、データに関わるさまざまな課題を支援するソリューションです。
お客さまの要件に応じて、データ加工の処理方式を提案し、データを加工するツールや設計書・手順書などを提供します。
データ加工ソリューションでは、「データ移行効率化支援」 「データ加工効率化支援」 「テスト効率化支援」などのメニューを提供します。

データ加工ソリューションイメージ

このようなお客さまにおすすめします。

  • 長年稼働しているシステムには膨大なデータが蓄積されている。そのデータの移行設計や移行ツール開発を効率よく実施したい。
  • 他システムから転送されてくるデータを活用したいが、活用するにはプログラムを開発する必要がある。データ加工用のプログラムを効率よく開発したい。
  • 業務アプリケーションが、現行と新システムで同じ動作をしていることを検証するために、出力結果を確認する必要がある。

課題1:膨大なデータをスムーズに移行したい

【現状】長年稼働しているシステムでは蓄積された膨大な量の業務データを移行する必要があり、移行設計や移行ツール開発の工数が増加

システム移行時には、データの文字コードやエンディアン変換など変換処理方式を検討する必要があります。また、移行するデータのファイルレイアウトに応じた移行ツールを準備する必要もあります。データ量が多いとこれらの作業には多くの時間を要します。

【データ移行効率化支援メニューで解決】データ移行の方式検討や移行ツール開発をアウトソーシングできる

データ移行効率化支援メニューでは、データ移行時の変換処理方式の検討を支援し、移行ツール開発作業をアウトソーシングできます。作業者は、データ移行に必要なシステム要件やファイルレイアウト情報を伝えるだけでよく、変換処理方式検討などのスキルが必要な部分に工数をかける必要はありません。移行対象はファイルやデータベースに格納された業務データです。データベースは、HiRDBやOracleなど各種DBMS製品に対応しています。

膨大なデータをスムーズに移行するイメージ

サーバ(AIX、HP-UX、Solarisなど)のOS移行や、現行のLinuxから最新のLinuxへの移行による影響調査は、サーバー移行支援ソリューションのCOBOLファイル移行診断サービスを活用することで、COBOLファイル(COBOLプログラムの業務アプリケーションがアクセスする入出力ファイル)の実ファイルとCOBOLソースの関連を特定し、COBOLファイルの移行性調査ができます。
また、データ仕様可視化ツールとも連携し、データベースに格納されているデータを素早く解析し、データの実態を把握でき、データ移行作業を効率よく行えます。

課題2:他システムから転送されてくるデータを活用したい

【現状】他システムとのデータ連携は、文字コードやファイル形式が異なり、データ加工処理の開発コストが増加

他システムとのデータ連携では、連携先システムやデータの種別によって文字コードやファイル形式が異なり、さまざまなデータに対応した変換方式の検討や、データ連携するための加工ツールの準備が必要です。このような連携用のデータ加工処理の作りこみには多くの時間を要します。

【データ加工効率化支援メニューで解決】データ加工の方式検討や加工ツール開発をアウトソーシングできる

データ加工効率化支援メニューでは、データ連携時の加工処理方式の検討を支援し、加工ツール開発作業をアウトソーシングできます。作業者は、データ連携のインタフェースなどの要件を伝えるだけでよく、加工処理方式検討などのスキルが必要な部分に工数をかける必要はありません。

他システムとデータ連携のための作りこみを不要のイメージ

さまざまなデータの加工が必要なケースに対応しています。

  • 個人情報を含むデータのマスキング
  • データを扱いやすい形式へ加工(分割、結合、抽出など)
  • ログデータを分析するために特定項目の抽出
  • 現行システムで活用しているデータを加工するETLやデータコンバータ製品を、システム固有の用途に厳選した業務アプリケーションへ置き換えるときのプログラム開発支援(現行のデータ加工処理の仕様調査からアプリケーション開発まで)

課題3:データの現新比較検証を効率化したい

【現状】現行システムと新システムの移行検証結果を確認するため工数が増加

システム移行や業務プログラム改修でのテスト時には、現行のプログラムが出力した結果と、移行・改修したプログラムが出力した結果が正しいことを検証する必要があります。出力した結果のファイルの種類が多かったり、容量が大きかったりすると、検証する際の確認に多くの時間がかかってしまいます。

【テスト効率化支援メニューで解決】ツールの導入によって現新比較検証を効率化できる

テスト効率化支援メニューでは、提供するデータ現新比較ツールを使用すれば、比較対象となるファイルを指定するだけで、出力した結果が正しいかどうかを判定できます。また、比較した結果が不一致と判定された場合に、ツールの出力結果から容易に不一致箇所を特定できます。

データの現新比較検証を効率化するイメージ

テストデータ作成支援、データの確認/修正支援など、バッチ、オンラインなどあらゆる業務に対応しています。

  • テストデータ作成支援として、データ生成パターンを利用して用途に応じたテストデータの作成や、個人情報を含む特定項目のマスキングなどの各種ツールを提供し、テストデータを効率よく作成できるようになります。
  • データの確認/修正支援として、容易にファイルの中味が確認できないバイナリ形式のデータをテキスト形式に変換するツールを提供し、データの確認や修正が容易に行えるようになります。

システム検証支援サービスとの連携でさらにテスト効率化が図れます。

  • 既存システムでサーバアプリケーションを実行したときの電文情報から、新環境向けのテスト用電文データを作成し、新システムへの電文送信および応答電文・業務データ(ファイルやDB)が現行システムの結果と一致するかの自動判定まで実施できます。

関連製品一覧

関連製品一覧
分類 製品・ソリューション
データ加工 SORT Version9 - Extended Edition
文字コード変換 日立コード変換
プログラム言語 COBOL2002
データベース HiRDB
バッチ帳票 PRINT DATA EXCHANGE for Open
移行分析 サーバー移行支援ソリューション
テスト支援 システム検証支援サービス
データ可視化 データ仕様可視化ツール