株式会社 日立産機システム(取締役社長:椎木清彦)は、このたび、小型空気圧縮機「日立ベビコンシリーズ」に、一般産業用レシプロ式小型空気圧縮機として業界で初めてインバータを搭載し省エネ化を図り、環境にも配慮した小型空気圧縮機「日立インバータパッケージベビコンVタイプ」を製品化し、出力5.5〜11kWの3機種を4月10日から出荷を開始いたします。
「日立インバータパッケージベビコンVタイプ」は当社が2002年9月に発売しました「日立パッケージベビコンMタイプ」をベースにインバータ制御化を図りました。既に中型機以上のスクリュー式空気圧縮機のインバータ制御は一般的になっていますが、主に大工さんをターゲットとした釘打機などの空気工具用小型空気圧縮機として初めてインバータ制御化に成功した「日立インバータエアーパンチ」に引き続き、当社が一般産業用のレシプロ式小型空気圧縮機としては業界で初めてのインバータ制御化に成功しました。
インバータが空気圧縮機の回転数をお客様の使用状況に応じて制御することにより、必要な空気量を必要な圧力で供給することができ、当社試算で従来機に対し年間69,000円の電力費の節約(出力11kWの場合)が可能となり省エネに貢献します。
エアードライヤーを標準装備したオイルフリー式の採用により、クリーンエアーを必要とする食品、薬品、電子関連はもちろん、その他一般産業でのエアー源として広く採用いただけます。新製品の特徴は以下の通りです。
■「日立インバータパッケージベビコンVタイプ」の特徴 |
- 省エネに貢献
インバータが空気圧縮機の回転数をお客様の使用状況に応じて制御することにより、従来機に対し年間69,000円の電力費の節約(出力11kWの場合)が可能。
- 環境対応
環境に配慮した潤滑油を使用しないオイルフリー式を採用し、標準装備のエアードライヤーは冷媒にオゾン破壊係数ゼロのR407Cを採用。
- 使いやすさの向上
空気圧力・運転時間・メンテナンス時期を表すデジタル表示の操作パネル、遠方操作入力・警報出力等の各種入出力端子を標準装備。排気口を上面に設けた新パネル構造の採用。
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型式 |
出力
(kW) |
最高圧力
(MPa) |
吐出し空気量(*1)
(L/min) |
空気タンク
容量(L) |
標準価格[税抜き]
(円) |
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POD-5.5V |
5.5 |
0.93 |
605 |
32 |
1,340,000 |
POD-7.5V |
7.5 |
0.83 |
830 |
1,640,000 |
POD-11V |
11 |
1,225 |
2,050,000 |
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(*)POD-5.5V/7.5Vには容積150L以上、POD-11Vには容積230L以上の空気タンク(別売り)の設置が必要です。
(*1)吐出し空気量は最高圧力時に吐出す空気量を吸込み(大気圧)に換算した値です。
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