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並列コンピュータの処理速度を10倍以上高速化するソフトウェアを共同開発
株式会社 日立製作所(取締役社長:庄山 悦彦)は、このたび、財団法人日本情報処理開発協会(JIPDEC)、富士通株式会社、早稲田大学、産業技術総合研究所と共同で、最新の並列コンピュータ(*1)の処理速度を最大10倍以上高速化するためのソフトウェアを開発しました。本開発は、当社が参画している「アドバンスト並列化コンパイラ技術プロジェクト」(プロジェクトリーダ:早稲田大学理工学部 笠原博徳教授/以下、本プロジェクト)での成果です。当社は、このソフトウェアにおけるインタープロシージャ解析技術等(*2)の開発を担当し、並列コンピュータの高速化に貢献しました。本成果は、3〜4年後に製品化が予想されるコンピュータと同等の性能を得たことに相当するもので、並列コンピュータを利用する地球環境シミュレーションをはじめ科学技術分野の研究開発を促進させるものです。 本プロジェクトは、並列コンピュータの性能を大幅に向上させることを目的に、経済産業省ミレニアムプロジェクトである官民共同研究開発プロジェクトとして、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から財団法人日本情報処理開発協会が委託を受け、2000年9月から3年計画で研究を進めているものです。本プロジェクトは、次世代パソコン、ワークステーション、HPC(High Performance Computing)の主要構成方式となるマルチプロセッサシステムの高い価格性能比と使いやすさを達成するソフトウェア技術の実現に向け,プログラム全体から複数粒度の並列性を階層的に抽出することのできるプラットフォームフリーな自動並列化ソフトウェア技術(以下、並列化コンパイラ)(*3)を確立することを目標にしています。 今回開発した並列化コンパイラは、最新の並列コンピュータの処理速度を10.7倍(*4)、平均3.5倍(*5)向上させる等、プロジェクトの研究目標を大幅に上回る性能を達成しました。当社は、このソフトウェアにおいてインタープロシージャ解析技術を開発し、今回最高性能を得た乱流計算プログラムおよび量子色力学プログラム(*6)の処理速度向上に最も大きな貢献をしました。この成果は、3〜4年後に製品化が予想されるコンピュータと同等の性能を得たことに相当するもので、並列コンピュータを利用している科学技術分野(地球環境、遺伝子解析、創薬、金融工学、自動車設計、航空宇宙開発等)の研究加速やより大規模な計算を効率よく実施することが可能になります。また、難しい並列処理プログラムの作成を行わずに、処理速度の高速化を図ることが可能です。 本プロジェクトの成果と参加企業による製品化戦略は、2003年3月20日に早稲田大学理工学部で開催される「APC2003アドバンスト並列化コンパイラ技術国際シンポジウム」にて、発表します。
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