株式会社 日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:小野 功)は、このたび、大学などの教育機関におけるデータベース利用技術の研究・教育活動の支援を目的として、日立スケーラブルデータベース「HiRDB」を利用した「日立HiRDBアカデミック支援プログラム」を本日から開始します。
本支援プログラムは、日本データベース学会(会長 京都大学 大学院情報学研究科 上林弥彦教授)の協力を得て支援プログラム利用者の選考を行い、「HiRDB」の貸し出しを行う制度と、日立による「HiRDB」開発部門で実務を体験できるインターンシップの2つのメニューからなります。
「HiRDB」は、Windows、UNIXなどのオープンプラットフォームで動作するリレーショナルデータベースであり、日立が開発した純国産のデータベース製品です。その特長として「信頼性」「運用性」「スケーラビリティ」を備え、1994年の発売以来、現在までに約1,300社を超える企業に導入されています。
情報がライフラインとなった現在、情報システムの基盤技術であるデータベースについては、利用分野も含めて高度な技術者を育成していくことが重要となっています。こうした背景の中、日立はデータベース利用技術の発展に貢献するために、教育機関における研究・教育活動を支援するプログラムを開始します。
■「日立HiRDBアカデミック支援プログラム」の概要 |
- 「HiRDB」貸し出しによるデータベース利用技術の研究支援
大学などの教育機関における教育または非営利目的の研究のために、「HiRDB」および関連製品(XML連携製品、日本語文書全文検索製品、他)を利用できます。なお、支援プログラムの利用終了後、利用成果の報告が必要となります。
- 利用対象者
文部科学省認定の大学院、4年制大学、短期大学、高等専門学校に所属している教員、または在籍している学生の方。
- 募集期間
春季募集分として本日から5月末日まで。なお、秋季募集も予定しています。
- インターンシップ
日立のインターンシップにより、ソフトウェア事業部の「HiRDB」開発部門の実務を体験できます。
- 利用対象者
文部科学省認定の大学院、4年制大学、高等専門学校に在籍している学生の方。
- 募集期間
春季募集分として本日から2月14日まで。なお、夏季募集も予定しています。
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■ご賛同のコメント
日本データベース学会 副会長
お茶の水女子大学 理学部 教授
増永 良文(ますなが よしふみ)様
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日本データベース学会は、産学連携プログラムとしてこのたび開始される日立HiRDBアカデミック支援プログラムを歓迎します。本学会は、我が国におけるデータベース研究活動を更に興隆させることを目的として2002年5月に設立され、(社)情報処理学会データベースシステム研究会、(社)電子情報通信学会データ工学研究会、ACM SIGMOD日本支部と連携した活動を行っています。日立製作所様には本学会の趣旨にご賛同され、維持会員としてご協力いただいています。今回のプログラムにより、多くの研究者が最先端のデータベース技術に触れ、より高度な技術が育まれるものと期待しています。」
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ACM SIGMOD日本支部 支部長
東京大学 教授、生産技術研究所 概念情報工学研究センター長
喜連川 優(きつれがわ まさる)様 |
「ACM SIGMOD日本支部は、データベース技術研究者の育成・研究活動の支援を目的とした日立HiRDBアカデミック支援プログラムの開始を歓迎いたします。ACMは、1947年に設立され、約75,000人を有する世界規模の情報技術の研究普及を目的とした学会です。データベース技術にフォーカスしたACM SIGMOD(special interest group management of data)が設けられています。本プログラムが有効に活用されることで、我が国のデータベース利用技術の更なる発展に寄与するものと期待しています。」 |