インターネットの拡大とブロードバンドの普及により、さまざまなリアルタイムなライブ映像を配信することが増えています。しかし、アクセスが増えるとネットワークやサーバにかかる負担が増大し、映像が途切れたり接続できないなどの問題が発生します。今回の実験で使われる「マルチキャスト」機能は、ネットワークの負担増大を緩和することが可能となります。
日立は1995年から、インターネット標準化機構(IETF)やIPv6フォーラムなどで、IPv6の規格標準化を積極的に推進し、IPv6対応の機器開発を行ってきました。今回は、IPv6の「マルチキャスト」機能によるライブ配信において複数のISPとの相互接続を実施した実験であり、IPv6技術が実用化段階に入ったことを示すものです。今後も日立はIPv6対応の機器開発と規格標準化を通じIPv6の普及を積極的に推進します。
■日立ギガビットルータ「GR2000シリーズ」について
日立は、1999年2月からハードウェア処理による高速処理とIPv4/IPv6に対応した国産初のギガビットルータ「GR2000 Sモデル/Hモデル」を発売し、2001年からは企業や自治体の中小規模リモート拠点向けに「GR2000 Bモデル」を発売し、さらに今月3日にはギガビットイーサネットに特化した「GR2000 BHモデル」を発売しました。「GR2000 シリーズ」は全世界で5,000台以上の運用実績を持ち、日本、欧州をはじめとする世界各地の通信事業者、企業におけるIPv6ネットワークで採用されています。