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株式会社日立製作所 エルピーダメモリ株式会社 ギガビット世代のDRAMに向けた新材料MIMキャパシタを開発
−五酸化タンタルへのニオブ添加により、プロセス低温化と高誘電率化を実現− 日立製作所(取締役社長:庄山悦彦、以下日立)ならびにエルピーダメモリ(取締役社長:坂本幸雄)は、このたび、ギガビット世代のDRAM(Dynamic Random Access Memory)に向けて、MIMキャパシタ(1)に適した容量絶縁膜材料を開発しました。既に実用化されている五酸化タンタルにニオブを添加することにより、結晶化温度の低温化と高誘電率化に成功しました。従来のMIMキャパシタ作成プロセスで課題であった下部電極の酸化によるキャパシタ特性の劣化を抑制することができます。これにより、高品質のMIMキャパシタを形成することが可能となります。開発した技術は、従来の容量絶縁膜形成技術とも互換性が高く、ギガビット世代のDRAMにおいて核となる技術として期待されます。 DRAMの高集積化・微細化が進むとともに、キャパシタの容量を確保するための様々な技術革新が行われてきました。日立ならびにエルピーダメモリは、世界に先駆けて、64メガビット以降のDRAMのキャパシタに、五酸化タンタルを導入しています。今後、さらに微細化が進み、設計寸法が0.1μm以下となる次世代ギガビットDRAMでは、さらに高容量化が可能なMIMキャパシタが必須となります。しかし、MIMキャパシタにおいては、五酸化タンタルの結晶化に必要な熱処理(約700℃)によって下部電極が酸化されてキャパシタ特性が劣化するという問題がありました。 このような背景から、日立中央研究所とエルピーダメモリは共同で、MIMキャパシタに適した容量絶縁膜材料を開発しました。
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