インターネットのブロードバンド化に伴い、企業や行政機関における業務アプリケーションはWeb環境への適合が急速に進んでいます。このような中、日立は、保守性に優れ、数多くの基幹業務システムの構築で実績があるビジネスアプリケーション開発環境「COBOL85」ファミリ、Webシステムの構築を支援するWebアプリケーションサーバ「Cosminexus」などのオープンミドルウェアを提供することで、Web環境にも適応した基幹業務システムの構築をサポートしてきました。
今回、販売開始する「COBOL2002」シリーズは、業務システムの構築に伴って蓄積されたCOBOL資産や、COBOL適用システムにおけるシステム開発者のノウハウをそのまま活かしながら、新規格の仕様に基づく機能を既存の業務システムに追加できます。また、従来COBOL製品ベンダが独自の仕様で提供していた「オブジェクト指向」などの機能を新規格の仕様に対応させたほか、システム開発者が独自にデータの型や関数を定義できる等、柔軟なプログラミングのための仕様も追加したことにより、業務システムをこれまで以上に高い生産性で構築できます。
さらに、Webシステム構築に不可欠なJavaTM、XML、SOAP等との連携機能を新たに追加したことにより、COBOLを適用して構築した基幹業務システムと「Cosminexus」上で稼動しているWebシステムとを容易に連携させることが可能になり、基幹業務システムの高い信頼性と性能を継承したWebシステムを構築できます。