丸紅株式会社（取締役社長：辻　亨、以下、丸紅）と株式会社日立製作所（取締役社長：庄山悦彦、以下、日立）は、このたび、情報システム分野における戦略アウトソーシングで合意しました。今回の合意により、日立は、まず、丸紅の1００％子会社である丸紅情報システムズ株式会社（本社：東京都千代田区、取締役社長：京田一良、以下、丸紅情報システムズ）の株式の３４％を取得し、同社に役員を派遣します。
　今後、丸紅情報システムズと日立は、丸紅および丸紅グループに対するアウトソーシングサービスの提供、情報システムの提案・サポートなどを連携して行うとともに、丸紅情報システムズの持つＥＲＰソリューションやＣＲＭソリューションのノウハウと、日立の持つシステム構築やネットワークソリューションのノウハウを融合し、共同でコールセンターやＥＲＰを中心としたソリューションビジネスの拡大を図っていきます。

　丸紅情報システムズは、丸紅および丸紅グループ等からの情報システム管理・運営の受託ならびにソフトウェア、情報システムの設計・開発等を事業としており、ＣＲＭ分野におけるフロント系の業務サポート力、丸紅の業務を通じて蓄積した海外貿易実務ノウハウに高い評価を得ています。

　今回の提携により、丸紅情報システムズは日立のシステム構築力、プロジェクトマネジメント力によって競争力をさらに向上させ、新規顧客の獲得およびシナジーによる事業の拡大、経営基盤充実を図ります。これにより、２００１年度に１５０億円であった売上を２００５年には２５０億円に拡大させる計画です。

　日立は、丸紅および丸紅情報システムズとの連携により、ＣＲＭ／コールセンター／ネットワーク構築をめざすユーザー、さらには高度な海外貿易実務ノウハウが要求されるグローバル企業、専門商社等のユーザーの獲得とシナジーの発揮による事業の拡大を図っていきます。