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永久磁石同期モータの「レス&レス」ベクトル制御技術を開発
−磁極位置センサとモータ電流センサを省略し、コストアップを抑えた高効率・低騒音モータを実現− 日立製作所 日立研究所(所長:児玉英世)は、このたび磁極位置センサとモータ電流センサを使用せずに、永久磁石同期モータを正弦波電流で駆動できる「レス&レス」ベクトル制御技術を開発しました。永久磁石同期モータを正弦波電流で駆動することで、モータ効率の改善や騒音の低減が可能となります。今回開発した技術を利用することで、高価なセンサ類が不要となるため、コストアップを抑えながら、高性能な永久磁石同期モータ駆動装置を作ることが可能となります。 永久磁石同期モータは、少ない電流で大きなトルクが得られる省エネ型の高効率モータです。省エネが求められる今日の環境において、永久磁石同期モータの市場は拡大し、その利用方法もエアコンだけではなく、冷蔵庫や洗濯機といった家電品や、一般産業用(ポンプ、ファン等)にも適用されるようになりました。 これまで永久磁石同期モータの駆動方式として、電流の通電する相を60度毎(電気角360度に対して60度毎)に切替える矩形波駆動方式が採用されてきました。この方式は、簡便にモータの可変速駆動が実現できるため、標準的な永久磁石同期モータの駆動方式として広く用いられています。しかし、60度単位で通電相を切替える際に発生するトルクリプルが騒音発生の原因となっているため、モータ電流を トルクリプルが発生せず、かつ回転効率が向上する連続的な正弦波にすることが求められていました。 永久磁石同期モータを駆動するには、モータの回転子の位置情報を検出する必要があります。矩形波駆動方式では、モータ電流が断続して切り替わるため、電流が通電していない期間を利用してモータの誘起電圧*1を検出し、回転子の位置情報を得ています。しかし、正弦波電流で駆動する場合、モータには連続した電流が流れるため、モータの誘起電圧を直接観測することができません。その解決策として、モータ電流をセンサによって検出し、さらに制御装置内部で誘起電圧を推定演算*2して回転子の位置情報を得る位置センサレス方式が提案され、すでに一部では製品化されています。しかし、モータ電流センサは高価であることから、本格的な普及にはモータ電流センサを必要としないモータ制御技術の開発が急務となっていました。 当社では、広く高効率モータを普及させるため、これまで上記課題を解決できる新しい制御技術の開発を進めてきました。そして、今回開発したソフトウエア処理、位置推定技術およびスマートベクトル制御技術によって位置センサもモータ電流センサも使用しない(「レス&レス」)新しい永久磁石同期モータの駆動方式の開発に成功しました。
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