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2002年8月19日

日立製作所が、宇都宮セントラルクリニックとPET検診支援サービス契約を締結


 株式会社 日立製作所(取締役社長:庄山 悦彦/以下、日立)は、このたび、宇都宮セントラルクリニック(代表者:佐藤 俊彦/所在地:栃木県宇都宮市)とPET(*)検診支援サービスの契約を締結しました。同施設は、2003年春にPET検査の開始を予定しています。

 PET検査は、1回の受診で全身の悪性新生物のスクリーニングを行え、直径数ミリ程度のがんを発見することが可能とされています。このため、早期発見に有効なだけでなく、がんの再発・転移部位の特定にも大いに役立つことが期待されています。さらには2002年4月より保険適用範囲が拡大されたことで、医療機関での導入の気運も高まってきています。しかし、PET検査に用いる設備機器は高額であり、運用にも高度な技術が必要とされるため、容易に導入しにくいのが現状です。

 日立のPET検診支援サービスは、PET検査に必要な機器をはじめ、サイクロトロンのオペレーション、メンテナンス、及び各種業務をトータルに提供するものです。医療機関におけるPET検査の導入に伴い必要となる「機器購入に必要な数億円の初期投資」や、「設備の取りまとめ業務」などを軽減し、本来業務である医療業務への経営資源の集中が行えます。

 宇都宮セントラルクリニックは、栃木県内有数の医療機器販売会社である株式会社イオス商事(社長:濱野 勝也/以下、イオス商事)の支援を受けて、1998年11月に開業しました。以来、高度な医療機器である高磁場MRI(1.5テスラ)やCTの共同利用を提唱する画像診断センターとして、高精度の人間ドックを提供しており、栃木県内外の300の医療機関と連携し、紹介率は70%に達しています。MR検査とCT検査は、年間約10,000件を実施しており、また、人間ドックセンターにおいては、自治体や健保組合などあわせて70以上の施設と契約し、年間約2,000件の検査を行っています。

 日立は、宇都宮セントラルクリニックのこれらの実績を鑑み、PET検診支援サービスのパートナーとして相応しい医療機関であると判断し、イオス商事の協力を得ながら、契約の交渉を進めてきました。

 宇都宮セントラルクリニックは、医療サービスのさらなるレベルアップの一環としてPETの導入を検討しており、日立のPET検診支援サービスのビジネススキームを高く評価頂き、今回のサービスの導入となりました。

 日立は、PET検診支援サービスを通じ、医療機関におけるベストソリューションパートナーをめざします。

*PET:Positron Emission Tomography(ポジトロン断層撮影法)
 PET検査は、ポジトロン(陽電子)を放出する核種を標識化した薬剤を体内に投与し、その薬剤が、がんや心臓、脳などに集まる様子を、からだの外部から撮影する方法です。検査の目的に合わせて薬剤を選ぶことにより、がんや脳疾患、心疾患などの診断ができます。



以上



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