株式会社 日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:小野功)は、このたび、KDDI株式会社(代表取締役社長:小野寺 正、以下KDDI)が2003年4月から試験サービスを開始する2GHz帯、および同年秋に商用化を予定している800MHz帯のCDMA2000
1xEV-DO(1x Evolution-Data Only)方式の第3世代携帯電話システムの基地局を受注しました。KDDIが提供するCDMA2000
1xEV-DOは、マルチベンダからなるIPネットワーク、基地局、および端末で構成され、当社は上記基地局を担当します。
CDMA2000 1xEV-DOは、米国QUALCOMM社が基礎開発した高速データ通信に最適化したCDMA方式移動体通信システムで、パケット通信に着目したIPベースのアーキテクチャの採用し、1.25MHzの帯域で最大2.4Mbit/sまでのデータ通信を可能にする高効率性や、先行して構築されたCDMA2000
1x/cdmaOneネットワークと高い互換性があるため、基地局のサイト、アンテナ、アンテナタワーの共用が可能となるなどの特徴があります。また、CDMA2000
1xEV-DOは、第3世代携帯電話システム(IMT-2000)の共通仕様策定機関である3GPP2(3rd
Generation Partnership Project 2)での標準化検討を経て、ITU(国際電気通信連合)においてIMT-2000の一方式として登録されています。
当社は、KDDIが2000年から東京都内で実施した実証実験に機器を供給し、CDMA2000 1xEV-DO方式の性能及びサービスに関する検証に協力してきました。今回のベンダ選定は、これらのトライアルで培った技術の蓄積と装置の完成度が評価されたものと考えています。
当社では、これらの経験と技術蓄積を活用し、次世代通信システムの更なる拡販に取り組んでいきます。
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