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京都大学 日本電信電話株式会社 パイオニア株式会社 株式会社日立製作所 三菱化学株式会社 ローム株式会社 「包括的産学融合アライアンス発足」
−有機系エレクトロニクス・デバイスによる新産業創出− 京都大学(総長:長尾 真)と、日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、取締役社長:和田 紀夫)、パイオニア株式会社(本社:東京都目黒区、取締役社長:伊藤 周男)、株式会社日立製作所(本社:東京都千代田区、取締役社長:庄山 悦彦)、三菱化学株式会社(本社:東京都千代田区、取締役社長:冨澤 龍一)及びローム株式会社(本社:京都市右京区、取締役社長:佐藤 研一郎)の5社は、次世代の有機系エレクトロニクス・デバイス革新技術の研究開発による新産業の創出を目的とした包括的産学融合アライアンスの設立に合意するとともに、具体的な研究テーマを決定し、本日正式に契約を締結しました。 本アライアンスは京都大学国際融合創造センター(以下「京大IIC(International Innovation Center)」、センター長:松重和美)を中核とし、産業・社会の高度化に寄与する画期的な成果を生み出すことを目指して業種の異なる5社が加入するという新しい形で進めます。これからの我が国における産学連携の一つのモデルとなると考えます。 本アライアンスのテーマは「有機系エレクトロニクス・デバイスに関する研究」であり、京都大学は、有機化学分野において、ノーベル賞受賞者の福井 謙一博士、野依 良治博士をはじめとして多数の世界的な研究者を輩出するとともに、他分野でも数多くの研究成果、高度な技術レベルを有する世界トップレベルの研究機関です。一方5社は、材料、プロセス、デバイス、システム、サービスにわたってそれぞれ高度な技術、知的財産を有する企業であり、本アライアンスにおいてそれぞれの特徴を生かし、実用化、製品化に結びつく研究成果を生み出すことを目指します。 1. 趣旨 2. 研究テーマ
選定評価の観点として、(1)世界を先導する可能性を持つもの、(2)将来の新産業・新技術の創出につながるもの、を優先的に選定評価する体制とし、企業側との連携を視野に入れた協議内容を織り込んだ結果、具体的に15の研究テーマが採択されました。その研究テーマは、
3. 計画内容 事務局は、京大IIC内に設置しました。企業側は、客員教授を派遣することをはじめとして、推進委員会の要請により共同プロジェクト推進部門担当者・研究員を選出し、大学は求めに応じて共同研究員として受け入れ、研究施設・実験設備・装置の使用を含め、情報交換を密に行います。本アライアンスに参画する研究者は、京都大学で約80名、企業で約70名、総勢約150名を予定しています。 初年度の実施に当たり企業側からは1社当たり年間5,000万円を拠出することとし、総額2億5千万円/年を基に運営を行う他、一部補助金の申請を計画中です。次年度からも同額の拠出を予定しており、さらに国からのマッチングファンドの申請を検討中です。プロジェクト研究、萌芽的・探索的基礎研究を含めて15テーマを採択し、各研究テーマ間のシナジー効果が十分に発揮されるポートフォリオとしました。企業の支援を各テーマで有機的に活用できることに配慮しています。 本アライアンスの研究成果から生まれた知的財産については、京都大学と5社との共有とし、国益に資するとともに、産業として利用価値のある特許取得を目指します。京大IICに特許関連の専門チームを設置し、研究段階から研究者と密接な連携を取りながら知的財産の価値最大化を図り、企業側はこの動きに協力します。 4. 現在までの経緯 以上
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