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遺伝子塩基配列の違いを高感度で検出する小型遺伝子解析装置を開発
−テーラーメード医療の実現に道を拓く− 小型遺伝子解析装置
日立製作所 中央研究所(所長:西野壽一 以下、日立)は、このたび、個人の体質形成の要因となる、遺伝子*1)塩基配列の一塩基の違い(一塩基多型:SNPs= Single Nucleotide Polymorphisms)を高感度で簡便に検出する、小型遺伝子解析装置を開発しました。試料に試薬を添加するだけの簡便な操作で、SNPsの有無を数十秒で調べることが可能です。また、持ち運びが可能な小型装置のため、医療現場等、様々な場所で使用できます。今後、SNPsデータベースの整備を行うことなどによって、個人の体質に合わせた健康管理や医薬品処方など、テーラーメード医療の実現に道が拓かれます。本技術は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託研究の成果です。 ヒトの全DNA(デオキシリボ核酸)情報を解読するヒトゲノム解析計画が終了し、現在、ゲノム研究の分野は、遺伝子の機能を調べ、病気の診断や治療に活用する時代へと移行しつつあります。例えば医薬品を投与する場合、個人の体質や疾患により、その効果や副作用の現れ方等、感受性が異なりますが、それらはSNPsによって左右されています。このSNPsを読み取って、個人に最適な治療を実現しようとするのが、テーラーメード医療です。テーラーメード医療では、例えば、個人のアレルギーの有無や疾病のかかりやすさなどを、医療現場で確認し、それに合わせた医薬品の処方を行うことができます。従来のヒトゲノム解析では、DNAの塩基配列を全て読み取ることが目的だったのに対し、テーラーメード医療で求められる遺伝子解析では、関連する遺伝子のSNPsが存在するか否かを、安価かつ迅速に調べることが要求されます。また、測定場所も、従来は解析センタなどの専用施設へ送る必要があったのに対し、今後は医療現場をはじめ、多様な場所が想定されるため、持ち運びが可能で小型・簡便なシステムが望まれます。しかし、従来のヒトゲノム解析で用いられていた解析法*2)は、(1)操作が煩雑、(2)装置が大型で高価、(3)測定時間がかかる、等の理由でテーラーメード医療には適していませんでした。 このような背景から日立では、遺伝子のSNPsを簡便に解析する手法を考案し、この手法を用いた、高感度の小型遺伝子解析装置を開発しました。開発した技術は、次の通りです。
本装置は持ち運びが可能であると同時に、操作が簡便なため、医療現場をはじめ食品・環境分野の検査現場においても幅広く利用することが可能です。本装置を用いることによって個人の遺伝子を低コストで簡便に解析することができ、病気の遺伝的背景、薬剤の効果や副作用の違いについてのデータが明らかになると期待されます。日立では今後、本装置を用いることによって、テーラーメード医療の実現と、健康で安全な生活に貢献していきたいと考えています。 【用語の説明】
以上
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